片浜小学校の利活用
話題満載だったため、お伝えしきれなかった17日の議員全員協議会の話題をもう1つお伝えします。今年度いっぱいで相良小学校と統合される片浜小学校の校舎や施設の「活用のイメージ案」が担当課より示されました。
2つある校舎の西棟は「市民活動等の市の拠点」と位置付け、事務室、作業室、調理室、集会室、和室、多目的ホール、スタジオを整備し、活用します。
一方、東校舎では…「首都圏や世界とつながるイノベーション・人材育成拠点」とし、VR会議室、子どもの理科教室、体験教室、片浜の思い出部屋、簡易宿泊施設、レンタル&シェアオフィスなどを設置する構想だそうです。
今月末に、全市の各種団体などから100人程度をお呼びして、詳細説明や意見や要望の確認を行うとのことでした。素晴らしい構想ですよね? 地元住民やさまざまな関係者との地道に入念に、意見交換や要望集約を重ねて、このイメージ案をまとめてくださった担当課のみなさんの努力に、心から感謝と敬意を表します。
だからこそ…残念でならなかったのが、同じ会議の冒頭で、「相良公民館の閉館」が〝緊急の事情による特例処置〟としてさらりと告知されてしまったことなのです。。実は、一昨日の私の報告を受け、私のFacebookのコメント欄に、以下のような御意見が届きました。
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昨年度の自治基本条例推進会議の公共施設マネジメントに関する答申には、コミュニティ施設について、「コミュニティセンターや公民館は、地区のまちづくりなどの拠点とします」「拠点施設の老朽化などに対しては、学校の余裕教室の複合的な利用などを含めた質の高い、賢い使い方を検討します」と記されています。
さらに、同答申には、片浜小学校施設の活用について、「学校施設を活用して、地域創生、人づくりの全市的な拠点施設を設け、旧町単位で実施されてきた市民活動や文化活動の市単位の一体感を高め、市民間の交流を促進します」「片浜小学校を拠点として、遠州田沼塾とはりはら塾を一つにし、市民が主体的に運営します」と記されています。
市行政という生き物が、この方向性と、施設老朽化というきっかけを得て動き出したということなのかなと思うのですが。
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これぞ、まさに正鵠を射た御意見だと感銘しました。。その通りなのです。「自治基本条例推進会議の公共施設マネジメントに関する答申」の趣旨、具体的指摘は、私も全面的に支持しています。
しかし、私が問題視しているのは…そこでははないのです。先日も解説したように、今年4月の地震後の検査で、相良公民館の〝特別な危険性〟が明らかになったのであるなら理解します。。しかし、実際は2011年の検査結果を根拠に、今年9月になって突然、市は相良公民館の閉館を決めたのです。。「今、大地震が来たら、危険だから!」と…
この論理が許されるなら…市民代表による対話の場も、自治基本条例推進会議の答申も、議会の理解も…何も要りません。
庁舎問題も津波避難タワーも防潮堤も…全部、役場が独断で決めていいことになりませんか? 「今、大地震が来たら、大津波が来たら大変だから! 緊急を要するから!」という〝正当な理由〟を付ければ…これまでの慎重で丁寧な市民主導のいわゆる〝牧之原方式〟を反故にできる! と証明してしまった重大な事案なのです。
片浜小の利活用のイメージ案が見事であればあるほど…今朝の新聞報道を見た市民には、相良公民館の閉館の真相が「老朽化・緊急地震対策ではなかったんだ!!」と受け取られるであろうことが、残念でなりません。。。たとえそうだとしても、いやそうであるなら、「もっと、時間をかけた賢い進め方があったのではないか?」と思っています。。
見てくれは悪いですが…とっても美味しい我が家の庭の柿です。。放っておくとどんどん野鳥に食べられてしまうので…今日の夕方ほとんど全部、収穫しました!