昨日概要をお伝えした2月定例会の一般質問の通告順位は3番でした。初日の3月9日(木)の11時前後からの登壇となります。。今回も、市政の課題・問題点の改善を求める〝提言型〟の分かりやすい質問を心掛けます。みなさんお誘い合わせの上、相良庁舎4階の議場傍聴席までお越しください!!
本日、牧之原市の平成28年度介護予防健康事業「ライザップ健康教室」が始まりました。。3月の毎週水曜日、1回90分の4回コースの第1回を見学に行ってきました。。「どんな時でも現場主義」が私のモットーですので!!
ほんの1週間前に〝猛反対〟の論陣を張った張本人ですので、ここ最近では感じたことのないほどの緊張感を持って、会場のさざんかの「ふれあいホール」に伺ったわけですが…担当の健康推進課のみなさんもライザップの健康指導士のお2人も、温かく迎えてくださって、講義を最初から最後まで拝見させていただきました。資料やテキスト類はもらえませんでしたが…(笑)
今回の牧之原市の介護予防健康事業とは……「高齢者が要介護状態になることを防ぎ、活動的な生活を送ることができるよう、前期高齢者を対象に、生活習慣病予防及び運動器の機能向上プログラムを提供する」ことを目標にしています。具体的には…①健康意識の向上②体力年齢の向上③精神的な満足度の向上④食生活、運動習慣の改善….を目指すそうです。
ライザップの2人の運動指導士による第1回目の本日の講義の概要は…①目標設定②食事の重要性③低糖質のメリット・デメリット等の講義でした。今日のところは、会場内でのトレーニングや運動指導は一切なく、完全な勉強会でした。懸念していたいわゆる〝ライザップ色〟は、指導員のユニホームとテキスト類のロゴマーク以外は感じられず、確かに行政主導の充実した内容の「健康教室」でした。。
しかし、逆に、かえって「これなら、わざわざライザップさんに委託しなくても…」とか「これって、静岡県が推進している健康長寿事業の『ふじ33プロジェクト』と、内容的にはほとんど同じですね」という声が上がりました。。それは、まあ当然ですね。
実際、申し込み時との「期待」とのギャップを感じる参加者もいて、27人の申込者のうち1人が欠席。そして、開始30分で…「思っていたのと違うから、もういいわ」と言って帰ってしまった方も出ました。。残りの25人の参加者は、専門家による丁寧で分かりやすい講義内容に、総じて大満足の様子でした。でも…総額82万9000円の委託事業ですから、そうでなければ困ります。。
少し、私の言動を誤解されている方がいらっしゃいますが…私は市による「介護予防健康事業」の開催や内容に異議を唱えているのでは、断じてありません!! 1週間前の委員会での発表後の再説明を聞き、今回の第1回講習を見た上で、改めて今回の問題を整理すると…
①牧之原市は「ライザップの知名度」を利用し、1人でも多くの参加者を集めたかったし、ライザップは企業として「地方の1自治体で介護予防の健康教室を実施した」という初めての「実績」を作り、企業ブランドのイメージアップを図りたかった。
②牧之原市は事業にライザップの名を付けて広報した結果27人の参加者を得た。一方、ライザップは今後、全国各地の自治体に牧之原市の事例を出して、公共団体との連携事業をPRしていくことになる。
③今回の事業は確かに双方にメリットがあるが…客観的に見てライザップの方がはるかに恩恵を得るにもかかわらず、牧之原市は全4回(360分)の教室のために、82万9000円を同社に支払っている。(ただし、最初の見積もりは、さらにずっと高額だったとか…)
④見学してみて、事業の意義や教室の内容は「良かった」と感じた。ただし、有名企業に委託した分、金額は高い! それでも「実施する価値がある」というのなら、しっかり当初予算に計上して、新年度から行えばよい。年明けから市民に告知して、年度末に予算を流用してまで行う事業ではない。
……と、こんな感じです。。⑤から先もありますが、今はやめておきます。。
ところで、よく私に対して「大石けんじは、元新聞記者だから、聞いたそばから面白がって何でも書いちゃう」とか「元新聞記者なのに、各方面に裏取りや再取材をしないですぐ書いちゃう」というご批判・ご忠告をいただきます。。確かにそうかもしれません!(笑) でも、私は〝元新聞記者だから〟書いているのではありません。
今は、〝市議会議員だから〟「市民に公開されている議会の議場や委員会で発表されたこと」を…「その場にいられなかった市民のみなさんのため」に書いています。。そしてセンセーショナルには書いてはいても、別に、問題の全容や核心まで公開しているわけではありません。。公の場で疑問を感じたら、その場で質問しています。だから、閉会後に追加取材をしなくても、文章に私の個人的主観が入っても、全然問題ないと思っています。。今回も批判をした以上、自分の目で確認に行き、最後まで見学・傍聴してから検証し、今報告しています。決して批判しっぱなし、書きっぱなしではありません。
夜は、片浜地区まちづくり計画策定委員会のメンバーを中心とした市民と市当局との懇談会を見学させていただきました。。3月末で閉校となる片浜小学校の校舎や施設をこの先の地区と市の大切な財産として活用し、地域ににぎわいを取り戻す〝まちづくり〟につなげていくのかを、住民と行政が垣根を越えて、胸襟を開いて語り合っている光景に感心しました。
市長、副市長、教育長の三役を始め、担当各部の部長、課長、職員も午後9時の終了時までずっと参加していて…「確かに、これだけ官民協働が進んでいる自治体はないなあ…」と改めて感心しました。。ただし、こういう熱心な市民との話し合いの中から浮かび上がってくる〝構想の実現〟……そして、こういう舞台に〝議会の存在〟が見えないことが、今の牧之原市の一番の課題だと痛感しました。。今は蚊帳の外ですが、私もこれから頑張ります!!