市長のリーダーシップ
<牧之原市議会 公式Facebookより>
本日、牧之原市議会6月定例会が開会しました。冒頭の行政報告で、傍聴席に訪れた多くの市民やマスコミ各社の見守る中で、西原茂樹市長(63)が正式に、今年10月の任期限りでの〝勇退〟を宣言しました。
以下は、本日の議事終了後、全議員に配架された進退に関する部分の発言の要旨です。。一部だけ切り取ったり、主観的に要約することは避け、全文を掲載します。
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最後に、次期市長選挙についての私の考えを述べさせていただきます。
牧之原市が誕生し、初代市長として3期12年が経とうとしております。この間の出来事についてはいずれ振り返る機会がありますので今は触れません。
市長には、予算や人事など大きな権限、権力があります。何期何年が正しいかはわかりませんが、アメリカ大統領は2期8年が任期となっております。私はそれが目安だと考えてまいりました。
しかしながら4年前は、東日本大震災を教訓として、牧之原市の津波防災まちづくり計画の策定を市民のみなさんと始めたばかりでしたし、リーマンショックや原発の影響などによる地域の産業、経済が落ち込んでおりました。
原発の永久停止を訴えはしましたが、「地域エネルギーをどう確保していくのか?」また「ようやく動き出した市民協働を確かなものにしたい」との思いから3期目に挑戦し、この4年間努力してまいりました。
この4年で、津波避難施設整備の目処が立ち、地域経済は上向いてきました。そして継続して取り組んでまいりました静岡市との消防広域化や中枢連携につきましても成果を見ることができました。
牧之原市の市政に切れ目はありません。合併以来市民協働の実践を通して積み上げてきた市民力が、様々な課題に挑戦し、解決して必ず素晴らしい牧之原市を作り上げて行くはずです。
これからは、公共施設マネジメントに象徴されるように、市民のみなさんに減らしたり、壊したり、無くしたり、我慢してもらう、そんな場面が増えてきます。そんな時に解決して行くのに欠かせないのが「対話」であります。
リーダーに求められるのは、そんな「対話の場」を提供していくことだと思います。そのことによって、市民が自分ごととして関わって、やる気が湧き、市民1人1人の力が引き出されるはずです。そんなリーダーシップを発揮し、信頼される市長が誕生することを期待しております。
私は、今までの経験や私の能力が活かせるならば、課題を抱えた皆さんや夢を実現したいみなさんのお役に立ちたいと考えています。大好きな牧之原市と牧之原市民の為に協力を惜しまないつもりです。
今は3期で退任するということをご理解いただき、10月30日までの5カ月の任期中に残されました課題が1つでも多く解決できますよう全力で努めてまいります。ありがとうございました。
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聴衆の胸に響き、琴線に触れる素晴らしい大演説でした。。ただし、市民との協働の意義や必要性を強調される一方で、市議会初日の議場での演説なのに…「市議会や議員に対する評価や意見が一切なかった」ことを、私は残念に思いました。
いつでも、どこでも、徹底的に、市民との「対話の場」を提供し、話し合いを重ねた上で…最終的には「市民全体に対する責任感を胸に、スピード感を持って決断できるリーダシップ」を発揮する市長を目指します!!