哀しき臨時議会
牧之原市市議会の臨時議会を傍聴してきました。新しい議長、副議長、委員会委員や一部事務組合議会議員等の布陣や役職が、以下の通りに決まりました。(※議長、副議長のコメントは、議場壇上での就任の挨拶の要旨)
【議長】 太田佳晴
「二元代表制の一翼を担う立場として、しっかり議論を重ね、市政の発展に努めることを目指します。公正かつ建設的な議会運営に取り組んでいく覚悟です。どうぞよろしくお願いします」
【副議長】 鈴木千津子
「このたびは推挙していただき、本当にありがとうございます。微力ではありますが、議長を補佐して、市民からは支持され、信頼の置かれる議会運営を目指します。本日は本当にありがとうございます」
【議会運営委員会】
◎大石和央 〇大井俊彦
鈴木千津子、澤田隆弘、名波喜久、平口朋彦
【総務建設委員会】
◎名波喜久 〇澤田隆弘
太田佳晴、大石和央、村田博英、藤野守、吉田富士雄、原口康之
【文教厚生委員会】
◎大井俊彦 〇平口朋彦
鈴木千津子、中野康子、良知義廣、植田博巳、久保直明、濵﨑一輝
【議会広報特別委員会】
◎藤野守 〇濵﨑一輝
鈴木千津子、吉田富士雄、久保直明、原口康之
【議会改革特別委員会】
◎鈴木千津子 〇大石和央
※委員は全議員
(注) ◎=委員長 〇=副委員長
………………………
【榛原総合病院組合】
太田佳晴、村田博英、吉田富士雄
【吉田町牧之原市広域施設組合】
太田佳晴、大石和央、中野康子、良知義廣、村田博英、大井俊彦、濵﨑一輝
【牧之原市菊川市学校組合】
大石和央、中野康子、澤田隆弘、藤野守、平口朋彦、久保直明
【相寿園管理組合】
澤田隆弘、植田博巳、名波喜久
【牧之原市御前崎市広域施設組合】
太田佳晴、鈴木千津子、名波喜久、原口康之
【御前崎市牧之原市学校組合】
鈴木千津子、植田博巳、平口朋彦、原口康之
【大井川上水道企業団】
中野康子、大井俊彦、藤野守
【東遠広域施設組合】
久保直明、原口康之
【駿遠学園管理組合】
大井俊彦、濵﨑一輝
【東遠工業用水企業団】
太田佳晴、鈴木千津子
【監査委員】
中野康子
いずれも、すでに6日の議員全員協議会で実施された投票結果で、当選人が〝内定〟していたため、慣例通り「特定の候補者をあらかじめ指定して会議に諮り、全員の同意によってその者を当選人とする指名推選方式」で、正式決定されました。
もはや完全に部外者の私は、今回の議長・副議長選挙の経緯や内幕について、とやかく言える立場ではありませんが…周囲から漏れ伝わってきた情報や議員各人のSNS上でのご発言等を見聞きする限り…従来とまったく同様に水面下での激しい裏工作や囲い込み活動が行われ、誰もが期待する議会の「改革」や「一体感の醸成」といった喫緊の課題の解決が、ますます遠のく禍根を残した選挙だったようです。
そんなしらけた空気を象徴するように、指名推薦での当選者を承認する議員のみなさんの「異議なし」という声は、ほとんど聴き取れないほどの小声でしたし、新議長&副議長の就任挨拶に、議場からの拍手が一切ないことも異例でした。さらには、ひな壇の部課長席からは携帯電話の着信音が鳴り出したり…選ばれたばかりの重い役職の議員は、発議議案の提案理由の原稿を間違えて登壇してしまい、議会の壇上から慌てて自席まで取りに戻ったり…質疑も討論もなしの全員賛成だった補正予算の承認への起立がバラバラだったりと…議場全体に漂う「緊張感のなさ」が、際立った哀しい臨時議会となりました。
私は知りたいのです。こういった今の牧之原市政の悲しい現状を、どれだけの市民のみなさんが認識されているのでしょうか? 牧之原市は本当にこのままでいいのでしょうか?
本日の傍聴席でこの光景を目撃していたのは、私を含めて5人だけでした。その中のお1人は前議員のAさん。1人は社命で来ていた電力会社の社員でした。。でも、うれしかったことに、私との交流を通じ、市政に興味を持ってくださり「生まれて初めて、議会の傍聴に来ました」という40代女性のBさんの姿がありました。「日本語なんだけど、何から何までまったくさっぱりわからなかった。でも、これからこのまちがどうなっていくのか心配だし、勉強したいから、また来ますね。だから、けんじさん! またいろいろ教えてくださいね?」。そう頼まれてうれしかったです。
私は絶対にあきらめません。みんなで牧之原市を変えましょう!!!