4回目のサンタ隊を終えて…
実質4泊3日(車中2泊!)という超強行日程で実施された『2014静岡サンタ隊』。。。『トナカイ隊長』の私も無事任務をまっとうし、本日午前6時30分、静岡に帰ってまいりました。
荒涼とした低地に無数の重機が、至るところに巨大なピラミッドのような盛り土を造っている三陸沿岸から半日で、近代的な建物がコンパクトに立ち並ぶ静岡市に戻ってみると…「あの光景は、SF映画の世界だったんじゃないか?」という錯覚に陥ります。私たちは、ボランティア活動を終えれば、帰ってこれる家があります。もどってくる日常生活があります。しかし、今もあの大槌町の仮設住宅に暮らすお年寄りたちの不自由な生活は、震災から4年も経っても何も変わっていないのです。
2日目の夕食時の団らんの中で、参加者の1人が感慨深げにつぶやきました。「ああ…静岡県に生まれた僕らは、本当に幸せだよな~!」。。しかし、静岡だって、いつ同じような大地震、大津波に見舞われるかはわかりません。幸いにも、私たちが生まれてこの方、まだ「東海大地震」は起きていませんが…明日、同じ悲劇に襲われても不思議ではありません。だからこそ、われわれ静岡人は、進んで東北の被災地に足を運び、その被害のすさまじさを実感し、1人でも多くの市民の命を救うための防災の知恵と、生き残った地域住民の生活と将来に最大限に配慮した復興事業のシステムを学び、考えることが必要だと改めて実感しました。
内閣府の起業支援金の助成を受け、2年前から『被災地語り部』として活動されている陸前高田市の釘子明さんは、私たちに断言しました。「日本人のほとんどは…『自分は災害には逢わない』って思っています。そんなことないですよね? だって3.11の後も、毎年、日本各地で地震や豪雨災害、土砂崩れに火山の噴火などで、数多くの方々が亡くなっているじゃないですか? 絶対に東日本大震災の悲劇を風化させてはいけない!。日本全国の教訓とするため、私は語り続けます。それが私の使命です。そして今日、ここでこの光景を見て、私の話を聞いたみなさんにも、地元に帰って今回の経験を家族や地域のみなさんに伝えていく義務があるんですよ」。
釘子さんのホームページは…⇒ こちら!!!
静岡県では、今後30年以内に陸前高田と同じ「震度6弱」以上の大地震が発生する確率は「66%」とされています。