広聴会と報告会
静岡県知事の広聴会「平太さんと語ろう」の傍聴に相良総合センターい~らに行きました。牧之原市での開催は、2期目の川勝県政で初めてのことなので、とても楽しみにしていました。
機を見るに敏な川勝知事ですが、冒頭の「知事挨拶」の中で早速、ここ数日の牧之原市民の最大の関心事である榛原病院の『分娩取り扱い中止』問題に、自ら言及されたことに感心しました。「この問題は以前から聞いていました。関係各所と連携し、必ず産婦人科医を確保するようにいたしますので、少しお待ちください」と明言されたのです。
「県立病院でもないのに、よくそこまで踏み込んで約束できるなあ?」と不思議に思って後で取材を進めると…実は、開会前の昼食時に西原市長が知事に現状を説明し協力を要請。それに知事が即座に反応して、善処を約束したということでした。週明けには事務レベルでも医師探しの連携が始まるそうです。さすがですね。市長にしても、知事にしても「政治家とはこうあるべき」という典型のような迅速な仕事ぶりです。そして特に、自身の決断と指示で、一気に事態を動かすことのできる権限と周囲への影響力を持つ『首長』の強みと魅力を再認識しました。
これ以上はないという公の場での県のトップのきわめて前向きな発言は、頼もしい限りですが…絶対にまだ安心はできません! 私も私のやり方で、1日も早い事態の解決のために努力を続けていきたいと思います。(Facebookの例の投稿のシェアが、30日未明の段階で720を超えました!)
さて、広聴会ですが…牧之原市内のさまざまな団体や組織の中で、まちづくりや地域の活性化に取り組まれている幅広い世代の6人の発言者のみなさんが、それぞれ5分間の持ち時間で自身の活動の説明と知事への質問や提案を行い、2人ずつが終了した段階で、知事が起立して回答し、延々と持論を述べるという構成でした。
発言者のお名前の掲載は、許可を得ていませんので控えますが…亡き母が旧榛原町時代の初代会長を務めていた「花の会」の新会長さんを始め、「未来子育てネット前会長」「坂部地区まちづくり茶々若会(ちゃちゃわかい)会長」「牧之原茶宣伝隊長」「榛南青年会議所(JC)前会長」「地頭方区長」の6名でした。それぞれが、ご自身の取り組みや夢を熱く語ると、雄弁な知事が当意即妙に応じる…とても内容の濃い広聴会になりました。
花の会の国際コンクール最優秀賞受賞やお茶の振興策、少子高齢化対策、そして、津波防潮堤などに関する知事の考えもとても興味深いものでしたが、私的にはやはり、我が市の富士山静岡空港を基盤とした『新幹線新駅』や『ティーガーデン構想』の解説に、一番関心を持ちました。
「静岡空港を抱える牧之原市は、間違いなく21世紀型の静岡県の、そして日本の空の玄関口になります!」「牧之原市は、空港に降り立った外国人観光客が「目を見張るお茶の里ティーガーデン構想の中心なります」「この地の陸海空の交通インフラは、まさにみなさんのためにつくられたような気がします!」「リニアが開通する2027年以降には、間違いなく空港新駅はできます。しかし、私は2020年の東京五輪までにつくります」「本音をを言えば、私は牧之原台地に県庁を持ってきたい。今は無理でも20年後ぐらいなら…という夢がある」…etc....etc..
どこかの選挙で、どこかの候補が、一所懸命に訴えていた内容とほとんど同じですが…満面の笑みで自信たっぷりに、よどみない続く『川勝節』は、不思議な説得力を持ち、聴衆に安心感と期待感を抱かせます。いろいろな意味で本当に勉強になる「平太さんが語ろう」でした。(笑)
その余韻と軽い興奮状態のまま、午後7時から萩間公民館での『議会報告会』を傍聴に行きました。4回目の今夜は、私の班は担当でも助っ人でもなかったので、純粋に1市民として出席させていただきました。
4人の報告の後ではやはり、くだんの榛原病院の非常事態の問題を中心に、市政の課題について、さまざまな質問や厳しい御意見が飛び交いました。担当者は、それぞれできる限り真摯に、丁寧に説明を試みていました。しかし、残念ながら市長や知事のように権限や責任のある立場でない1人1人の議員が、即答できる話はほとんどないのが現実で…集まった住民のみなさんの表情には不満の色も浮かんでいました。
それでも、議会全体での「議会報告会」では、その辺りの空気を読み、個人的な意見やアピールはじっと我慢し、同僚議員の心情を汲んで発言することの必要性を痛感しました。
議会報告会は本日も、午後7時から榛原文化センターで開催されます。本日も私の出番はありませんが…おいでくださった方には、私が隣の席で分かりやすく『実況生解説』を行ってもいいですよー! みなさん、お誘い合わせの上、榛原庁舎横の文化センターにお越しください!