本日17日から2日間の日程で、『平成26年度牧之原市決算連合審査』が始まりました。
行政側が昨年度の歳入と歳出の最終的な収支を説明し、議会の承認を得るための審議です。。各課の担当者から、1年間に発生した市役所絡みのお金の動きがすべて報告され、それぞれの収入や使途の説明を聞いてから、われわれ議員が疑問に思ったことや確認したいことを質疑する長丁場です。
普段の全員協議会などでの当局側の事業説明では、静観していることの多い先輩議員のみなさんもここぞとばかり、様々な視点、観点から当局側に鋭く質問をしてくださるので、とても勉強になります。
私も4回、手を挙げて質問させていただきました。特に、6月に明らかになった『吉田町牧之原市広域施設組合』の清掃センターにおける108万円の『使途不明金事件』に関連して「牧之原市が広域施設組合に支払った負担金の中に、その108万円は含まれているのか? そしてそのことについて具体的な説明は受けているのか?」ということを質しました。
この事件に関しては、いまだに警察からも組合事務局からも何の事情説明がないことから、問題視させていただいたわけですが…やはり、案の定、関連する企画課も環境課も、今回の使途不明金のうちどれだけの金額が昨年度決算に含まれているのか? そして、吉牧の事務局がどのような会計処理を行ったのかという説明も報告も受けていませんでした。
今回の不明金は、清掃センターの窓口で徴取したゴミの処分費が消えたという事件ですから、一般論としてとりあえず「収入」として計上された上で…「実際には『未収金』の扱いになって翌年に繰り越しをされているらしい」ということがわかりました。しかし、春先の負担金支払いの際には、発覚していなかった事件とはいえ、まったく責任のない牧之原市側の窓口課としては、しっかりとした事実確認と次回の支払い時での差額調整を要望しました。
いずれにせよ、この事件と決算処理の詳細は、今月30日の施設組合議会の定例会で、組合事務局からしっかりと説明してもらうことになっています。
さて、新聞報道でご存じの方もいらっしゃるでしょうが…牧之原市は16日、大江地区において、一般廃棄物処理基準に適合しない処分を行ってきた株式会社アシストネットワークとその社長、そして従業員1人対し、『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』に基づく措置命令を出しました。
同社は袋井、牧之原、掛川市に廃棄物収集の許可を得ないまま、県内の不用品回収業者から手数料を取って冷蔵庫を集め、2009年1月から牧之原市の営業所に約3万台分の冷蔵庫の部品や断熱材のウレタンを放置してきたとして、8月27日に廃棄物処理法違反(一般廃棄物の無許可収集)の疑いで、牧之原署などに逮捕されました。昨日17日、処分保留のまま釈放されたことに合わせ…市は(1)違法な収集に係る一般廃棄物の搬入禁止 と(2)平成29年9月30日までの全量撤去と適正な処理 を命令しました。
これまでの「指導」や「注意」とは違い、この命令には強制力があり、不履行の場合…「5年以下の懲役または1000万円以下の科料」が科せられることになります。2年間の猶予期間に、実際にゴミが撤去されるかどうかはわかりませんが、市としては厳しいチェックと毎月の立ち入り検査を行い、1日も早い全量撤去につなげてほしいと思います。