ワーク・ライフ・バランスで好結果を出す!
本日は、牧之原市役所の課長以上と希望者、そして市内の事業者や企業の管理職らを対象にした『職員研修』に、われわれ市議会議員もご招待いただきました!
現代の日本社会に求められている『ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)』を最重視した経営戦略を前面に打ち出した企業コンサルタント業で大活躍の女性実業家・小室淑恵さん(40=株式会社ワーク・ライフバランス社長)の講演でした!!
今年6月の全国市長会の総会での彼女の講演に感銘した西原市長が、9月に市の幹部4人とともに都内のワーク・ライフバランス社を訪れて、再度お話を聞いた上で、牧之原市役所への来訪を直談判して実現させたというまさに〝鳴り物入り〟のセミナーでした。
2児の母でもある小室さんは2006年に起業して以来、9年間で社員を4倍、売り上げは40倍に急成長させたそうです。その秘訣は、生産性とチームワークを追求した長時間労働の禁止(残業0)。。つまり「限られた時間で賢く、濃く、働くこと」を組織のトップから率先して実行することで、家庭や私生活が充実し、外部との交流で自己研鑚を積む時間も得られ、人脈・アイディア・スキルが増して、仕事の質と効率が劇的に高まるというのです。小室さん自身も、毎日定時に退社して、夕方6時15分には保育園にお子さんを迎えに行くのだそうです。
人口が右肩上がりで増えていた高度経済成長期のように、男性が外でガムシャラに長時間働くのではなく、多様性を持った男女がなるべく短時間で効率よく仕事を終えて、さっさと退社することを美徳とする。さらには、育児・介護・難病・障害などは労働する上で、障壁ではないという環境整備と意識改革を進めることで、組織の生産性は格段にアップするとのことでした。
美人で聡明で滑舌の良い小室さんが的確な具体例を織り込んで、立て板に水に話すのを聞いているとすべてがクリアに脳内にインプットされた気がしたのですが…こうして、半日も経ってから書き留めたノートから文章にしてみても、ちょっとわかりにくいですかね? とにかく、これからの労働者の評価は、絶対に「労働時間」ではなく、「結果」である! 独創的に、効率的に短時間で数字や成績を残すことができる人間こそが、評価される世の中にならなければならない…という趣旨の講演でした。
とはいえ、常に激しい競争にさらされている都会の企業戦士たちとは違い、のんびりした地方都市の公務員では、基本的な労働環境は違うことも大きいでしょう。あえて、この講演を聴かずとも、公務を終えれば趣味や地域での活動、自己研鑚に励んでいる職員も多いことと思います。それでも、「短い時間に集中して、工夫して、必ず目に見える結果を残す!」「だらだらと残業するのは悪だ!」という意識を職場の全員が共有することが、市民に信頼され、市民のために働く公僕としての義務である…と思いました。。もちろん、自戒を込めて!!
実は…講演中の写真撮影は禁止だったので、開始前の会場の様子(…と総務部長の照れ笑いww)しか撮れませんでしたが…な、な、なんと小室さんはこの6時間後には、東京・六本木のテレビ朝日にいて…報道ステーションに「金曜コメンテーター」の肩書で出演されておりました!! そして、番組の特集の内容も古館アナとの掛け合いの中身も…まさに本日、われわれ80人を前に解説してくださった「ワーク・ライフ・バランスの必要性」そのものだったのです。
驚きました!(笑)
◆ワーク・ライフ・バランス(work-life balance) 「仕事と生活の調和」という意味。「国民1人ひとりが、やりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」生き方や社会を指す。日本では「少子化対策」や「男女共同参画」の解決策としてセットで語られることが多いが「出生率向上」や「男女均等政策」に限らず…「労働時間短縮」や「非正規労働者政策」など、働き方の全般的な改革と関係している。