アジア自転車競技選手権を視察
2020年東京五輪の自転車競技会場に決まった伊豆市の伊豆ベロドロームで開催されている『2016アジア自転車競技選手権』の視察に行ってきました!
牧之原市が、開催地と事前合宿地に立候補している東京五輪のサーフィン競技の招致委員会を代表して、商工観光課の2人の職員と一緒に、静岡県や伊豆市の担当者から、準備や運営に関する情報を収集しました。
伊豆ベロドロームは2011年、一般財団法人日本サイクルスポーツセンターの敷地内に完成した日本初の常設および室内の木製走路(1周250㍍)の自転車競技場です。東京五輪の経費削減のため、昨年12月9日にトラックレースの開催地となることが決まりました。今回のアジア選手権は3000席の観客席ですが、五輪本番までにあと2000席を増設することが義務付けられているそうです。
ちなみに国際五輪委員会(IOC)の規定では、増設する座席が「仮設スタンド」の場合は組織委員会、「常設スタンド」の場合は開催地が、建設費を負担する規定になっているそうです。伊豆ベロドームは伊豆市にありますが…市の施設ではありません。さらにこの会場での五輪開催決定に至るまで地元の伊豆市は…招致活動は行っていませんでした。東京五輪組織委員会の財政的な事情によって、IOCから「白羽の矢が立った」という形なので、スタンド増設などの設備投資の費用に関しては、伊豆市の負担はほとんどないように思われました。
それでも、伊豆市は来年度予算に2300万円の五輪関連予算を計上。。担当者4人を今夏のリオデジャネイロ五輪に派遣するほか、市内2カ所に「カウントダウンボード」を設置したり、開催決定をPRするのぼり旗や伊豆箱根鉄道の列車内の告知宣伝などで、開催の機運を盛り上げるそうです。また2020年の五輪イヤーまで、近隣の伊東市や伊豆の国市と連携して、外国人観光客の受け入れや市民ボランティアの育成などを進めていくのだとか。。また真夏の繁忙期と重なる五輪開催時期には、南は下田市から沼津、熱海、三島を含む『オール伊豆』体制で五輪開催の成功を期すそうです。
すでに開催が決まり、あらゆる準備がスタートしている伊豆市と…これから開催地や事前合宿地の候補地として全世界にアピールしていかなければばらない牧之原市では、あまりにも背景や環境は違いますが…自転車競技が東京や首都圏から離れたわれらが静岡県で開催されるということは、同じくサーフィン競技の県内開催を目指す牧之原、下田、磐田の3市にとっては心強い先例となっています。県や市の担当者のみなさんには、これからも密な情報交換をお願いしました。
いまだに下馬評では、千葉県の優勢がささやかれる五輪サーフィンの招致レースですが、われわれも最後まであきらめることなく熱い活動を続けていきます。市民のみなさんは、最初から半信半疑でしょうけれど…実は私はある理由から、内心かなりの手応えを感じています。