波乱万丈の9月議会閉幕
<今日のはなちゃん>
牧之原市議会の9月定例会が、終わりました。本日の最終日までに、市当局が提出した『平成27年度決算認定』など…議案7件、諮問1件、認定6件のすべてが、賛成多数で原案通り、認定・可決されました。
今定例会中には、いつにも増してさまざまな事件や喜怒哀楽の人間ドラマがありました。そのすべてをきっちり報告できなかったのは残念ですが…私の政治家人生の大きな糧にはなりました。
問題やもめ事ばかりに熱中していたわけではないことを証明するため(笑)…私が所属する文教厚生委員会の植田博巳委員長が、議会最終日の壇上から行った昨年度の『国民健康保険』『後期高齢者医療』『介護保険』の3つの特別会計の決算審査に対する「委員長報告」の要旨をご紹介します。
・各種施策を行っているが、市民への認知度が高いとは言えない。多額の経費の割には成果が上がっていないのではないか?
・市が実施している健康診断、人間ドックへの参加者が少ない。多額の経費が掛かっているので、対象者に適切な指導をしていくことが必要
・国保加入者の約半分が農業者や個人事業者だが、各種事業はあまり周知されていない。後期高齢者や介護保険についても、細かい配布物を読み切れていないと感じる。PR方法をもう少し考えてもいいのでは?
・牧之原市は国保税が高い。国保でも介護保険でも、健康を維持するためのことを実施しているが、もう少し仕組みを考え直すべき。
・介護保険特別会計では、成果説明の際に「予算を多めに取ってあったので残った」「受給者の実数は減っている」との報告はあったが、具体的な内容の報告はなかった。しっかりと原因を調査し、「お金が残った」「人が減った」というような単純な報告で終わらせてほしくない。
・介護保険料に関しては、第5期は4400円、第6期は5500円となった。保険料は抑えておかないといけないが、介護保険特別会計の基金については、第6期の最終基金残高は2億円。それを保険料とすると数百円の影響額にしかない。次の保険料の算段をしないと負担額が右肩上がりになってしまう。早急な研究と対策が必要だ。
一昨日の「吉田町牧之原市広域施設組合議会」での「平成27年度決算」の認定の採決で、私が起立しなかった件ですが…。組合議会の同僚議員や某市関係者の誰からも、私は直接には何も、一言も言われてはおりません。
ところが…私が問題点を質疑した後で「議案への〝反対討論〟を行わずに反対したこと」、そして「個人のFacebookやブログで、一方的に(私の目で見た)事実を暴露したこと」に対して、一部で「何だ!あいつは?」「議会軽視だろ?」と厳しい非難の声が上がっているそうです。
私が最後まで迷いに迷った末に、反対討論に立たなかった理由は、以下の通りです。
①質疑の流れの中で、突発的に「反対」を決断したため、同僚議員との事前の話し合いや意見のすり合わせがまったくなかった。
②自分が急きょ反対討論を行えば、慣例として同僚議員の1人(通常は副議長)が賛成討論を行わなくてはならない。個人の判断でとった行動で、当局だけではなく、普段は志を同じくする同僚議員と対立する形にはしたくなかった。
③自分の主張、意見は質疑の中で言い尽くしていた。そして、当局側の考えも答弁の中に明確に示されていた。
④議案を否決(不承認)することが目的ではなく、当局の対応を促すための反対だった。
しかし、確かに今振り返ってみると…やっぱりあの時は討論に立って、一気に攻め立てて、正論を展開しておけばよかったかも? とも思ってしまいます。市民の代表である議員として、しっかりとあきれた無責任体質を追及するべきだったかもしれません。
とにかく、当局がこのまま何も対応せず、また来年も同じやり方で決算を通そうとしてきた時は、今度こそ入念な準備をして、マスコミにも予告して…徹底的に反対討論を行って、議案を「未承認」に追い込むように全力を尽くします。