否決されました!!
平成28年度牧之原市議会議案第67号『指定管理者の指定について(坂部保育園)』は、議長を除く15議員の投票の結果、7-8で負けました!
ご声援ありがとうございました!
【賛成者】中野、植田、村田、名波富、大井、澤田、大石健
以下が、私が壇上で行った賛成討論の全文です!! 事実誤認や牽強付会な部分があれば、お教えいただければ幸いです。
<議案第67号賛成討論>
議案第67号『指定管理者の指定について(坂部保育園)』に対し、私は賛成の立場で討論に参加いたします。
そもそも、指定管理者制度とは、平成15年9月の地方自治法の一部改正により実現した「公営組織の民営化」(いわゆる〝公設民営〟)の制度です。
この制度の意義や目的は…①管理運営を民間に委託することによる経費の削減による施設を所有する地方自治体の負担軽減。そして②利用時間の延長など施設運営面でのサービス向上による利用者の利便性の向上…の2つであります。
「税金で設置された複数の施設を一部の民間法人に偏って指定管理させることによって」市民や利用者が不利益を被ったり、当該法人が不当な利益を得るのであれば大変な問題ですが…複数施設の管理業務の集約などにより、指定管理制度本来の目的であるコスト削減や利用者の利便性向上が図れるのであれば、税金の使い道としては、むしろベターな選択であると言えます。
また「一部の民間に偏って運営させることで『多様な保育の導入による保育の質の向上』という指定管理者制度の目的から大きく逸脱する」というご批判もありますが…市当局の目指す「多様な保育の導入による保育の質の向上」とは、市営のままでは人件費等の問題で難しい「時間外保育」や「病後保育」などの多様なサービスを「指定管理制度導入によって実現させる」という意味にすぎません。これは、今回の指定管理者選定のための不可欠な基盤であり、どちらの法人が指定されるとしても、実現されることは必須であり、当然です。
「単純な数値評価の順位で、3園目も当該法人に委託させようとする当局の政策判断」も反対理由のようですが、逆に第三者委員会による30項目にも及ぶ数値評価によって、はっきり優劣をつけて、公表された答申を度外視して、当局の政治判断だけで得点下位の法人をあえて選定することの方が、議会制民主主義社会では許されません。
その前提の上で、市当局が同一法人に、複数の市の施設を指定管理させることが「倫理的、道義的に問題だ!」というのであれば、議会はこれまでも、いつでも、何回でもそれを提起し、当局に再考や改善を促す機会はありました。さらに、必要であれば条例等で応募資格を狭める等、規制することさえできました。
われわれ議会は、自分たちが過去に条例で定めた規定に沿って提出された議案を、平成17年の条例制定時の議決の際にもこの議場におられた議員の方々が、自分たちの不作為を棚に上げる形で反対し、この土壇場で否決しようとすることは許されません。
ただし、「新規参入者が不利なのは、当たり前じゃないか!」「このままじゃおかしいよ!」という世論には謙虚に耳を傾け、今後はそういった一般的な意味での〝不公平さ〟を排除する「新しいルール」策定のために研究し、努力すべきです。
以上の理由から、本議案に賛成いたします。
本会議後は…午後1時半から「第9回牧之原市新交通検討会議」を傍聴に、榛原庁舎へ伺いました。
東海道新幹線の線路は通っていても(笑)…鉄道駅のない牧之原市のこれからの「公共交通のあり方を考える」重要な会議です。しかし、残念ながら1時間で抜けさせていただき、大慌てで東北行きの準備をして…今から貸し切りバスの出る静岡市のNPO法人静岡県ボランティア協会に向かいます。