片浜小の閉校式
今日は、牧之原市立片浜小学校の『閉校式』でした。。地域のみなさんに愛された小さな小学校は62年の歴史を閉じ、新年度から相良小学校と合併します。
朝8時に静波仲町の自宅を出て、歩いて学校まで行きました。ポカポカ陽気だったので久しぶりに自転車も考えましたが、4月からバス通学となる浜っ子の児童たちの気持ちになって…行きも帰りも徒歩にしました。
1時間はかかると想っていましたが、あっさり40分で着いてしまいました。距離は3㌔ぐらいでしょうか? 本当に近いのです。。山奥や離島などの隔絶された地域ではなく、海岸線の幹線道路沿いで他の地域に隣接した地区の小学校が、急激な人口減少で閉校となってしまうということは、絶対に社会的、構造的な重大問題があるわけで…これからの片浜地区をどうやって支え、盛り上げ、再興していくかが…わが市はもちろん、日本全国で少子高齢化が進む市町村に課せられた〝命題〟だと受け止めています。
道すがら地域のみなさんとご挨拶し、昔ながらの懐かしい景色に遭遇して、胸が詰まる思いがしました。
『閉校式』は、私がいまだかつて体験したことない雰囲気の中で行われました。体育館に、約400人もの人々が集まって挙行された学校行事なのに、誰1人「おめでとうございます」と言えない…祝福の拍手もできない、複雑な思いの募るお別れの儀式。。児童全員に渡された「片小修了証書」の授与の際には、場内に自然と拍手がわき起こりましたが…「拍手は、お控えください」というアナウンスが流れました。
それほど、「まだこの現実を受け止め切れていない」方々がいるという現実を痛感しました。その悲しい空気は、校長先生と児童代表による教育長への『校旗返還』のシーンで頂点を迎えました。。卒業ではない…「学校そのものがなくなる」ということが、こんなに重くて、寂しいことなのだということを実感しました。
でもでも、とっても素敵な式典でした。その後の子どもたちの楽しい劇や思い出の歌の大合唱の際には、大きな拍手が贈られました!! 会場のみんなで素晴らしいひとときを共有できました。
2部形式で2時間にわたったセレモニーの最後に…今年の卒業生を含む33人の全校児童が舞台に立ち、2年前の4、5年生がみんなで作詞した『いつまでも』という愛唱歌を披露してくれました。
その後でもう1度、その場の全員で一緒に歌いました。地域のみなさんや歴代の卒業生…そして涙もろい教育委員さんが、泣きながらこの歌を歌っていました。。児童はみんな、会場では笑顔でした。。大好きな片小の思い出を胸に、大勢の友達と一緒に迎える新たな門出を楽しみにしているような気がしました。
私は今後、どんな立場になろうとも、全力であの子たちをサポートします! 片浜区のみなさんのつらい思いを忘れずに、行動します。
それが、「片浜小と相良小との合併」の議案に賛成し、可決させた議員の最低限の責務です。。