夢と現実の世界の狭間で
サンホセから東に約120㌔離れたミラマール郊外の山中にある30年来の親友タティアナのお家に、親子3人でお邪魔しました。
同い年の彼女とは1989年の「第1回世界青年の船」で知り合いました。利発で笑顔が可愛い、とても親切で魅力的な女性で…翌年2月、私が大学の卒業旅行でコスタリカに行った時には、当時彼女が住んでいたサンホセのおばあさんのお宅にホームステイさせていただいていました。
その年の暮れの私の結婚式には、日本の家族や友人が誰1人コスタリカにまで来ない中、今は亡きおばあさんとともに新郎の家族として、参列してくれました。その後、彼女は米国人と結婚。今は米国のニューメキシコ州に住んでいるため、母国には年に1度しか帰ってこれず、今回15年ぶりの再会はできませんでした。
それでも「大自然に囲まれた私の家に泊まっていって! いつでも何日間でも大丈夫だから」と何度も何度もメールをくれたので、またしても図々しく厚情に甘えて、親子で押し掛けてしまったのでした!(笑)
普段はニカラグア人の家政婦のマリアさんがタティアナの愛犬2匹、愛猫1匹と住んでいる標高1000㍍の山間の邸宅は、管理の行き届いた高原の別荘といった風情で…高台から見下ろすニコヤ湾や左右の丘で草を食む牛やヤギ、飛び交う色とりどりの野鳥のさえずりに、心が洗われました。
マリアさんの手作りのトルティージャとガジョピントをたらふく食べたわれわれは、大満足で眠りに就きました。
翌朝は、さらに15㌔の山道を1時間以上かけて上っていきました。道中は半年前にコスタリカに上流した巨大なハリケーンによる土砂崩れのために、至るところで道路が寸断されていた形跡が残っていました。50人ほどの集落が壊滅し、死者こそなかったものの、多くの牛馬が流されてしまったそうです。
狭くて険しい傾斜の山道で、いまだに大変な復旧作業が続いている現状を目の当たりにして、日本にいる時以上に災害対応と公共事業の必然性と大切さを再確認しました!
そして今回はどこへ、何のために向かったのかは…時間がないので(笑)…また、明日リポートします!!