衝撃の人口動態
「ケンジ君! あなたに見てもらいたいものがあるんだけれど…」
父の代から大変お世話になっている80代の元某町の町議会議員Xさんのお話を聞きにご自宅に伺って、驚きました。。Xさんは、旧榛原町と相良町が合併し、牧之原市が誕生した2005年(平17)10月から現在まで、毎月市の『行政区別人口世帯数表』を役場の窓口で取り寄せて、毎年自費で購入している『全国市町村要覧』という統計書と照らし合わせ、詳細かつ正確な牧之原市とこの周辺地域の人口動態や65歳以上の高齢者人口の増減をまとめた手書きの表を見せてくださったのです。
「ケンジ君は知っていますか? あなたが選挙に出た去年の10月から今年の6月までに、牧之原市は430人も人口が減っているんだよ。なのに65歳以上の高齢者は逆に11人増えているんだ。合併時の人口は5万1000人、今は外国人を含めても4万6000人だから5000人以上も減っている。。ところが、驚くべきことに65歳以上だけは、この12年半で逆に2000人増えているんだよ。わかるかい? 牧之原市が誕生してから、この市は働き盛りの65歳以下の市民が7000人も消えちゃってるんだ! 逃げっちゃったんだ! こんな市町はこの辺にはないよ」
「特に危機的なのは旧相良町だ! 合併前は相良は榛原より1000人以上多かったのに、去年の12月に初めて榛原を下回っちゃって、今じゃ80人も少ない。津波対策だけじゃなく、区画整理や道路の整備、若者に魅力ある施設やまちづくりを進めないと取り返しのつかないところまで来ている。だから田沼意次生誕300年イベント? 相良公民館の再建? 俺は違うと思うんだよね。若い人の視点で、これから先のこの地域を担う市民のための政策を進めなければ、どうしようもないね」。
目から鱗が落ちました。
まだ体調が思わしくないので、今週いっぱいは長男に海岸清掃を続けてもらっています。