狂い咲き・返り咲き
天高し
夢の景色に
独り咲く
~夏炉
このところの晴天続きで、庭の河津桜の1枝が、見事に狂い咲き(返り咲き)しました。
狂い先の原因は諸説ありますが…夏に何らかの原因で葉が落ちてしまうと…春先まで継続的に花芽を抑制している「休眠ホルモン」が十分に届かなくなって、秋や初冬の寒さの後の温かい日に「つい咲いてしまう」らしいです。。
気温や降水量の影響で夏の暑さと水不足で葉が落ちたり、台風の暴風が激しく枝を揺らしたり、葉っぱを飛ばしてしまうと、秋に花が咲きやすいそうです。
この夏の暑さや猛烈な台風の来襲が、こんなところにも影響を与えていたのですね?
◆狂い咲き(くるいざき) 英名:reflorescence。「帰(返)り咲き」ともいう。植物の開花は種によって一定の季節に定まっているが,これは日長その他の条件によって支配されている。それらの条件が乱されると,種特有の季節と異なった時に花を咲かせることがある。咲く時期が極限されているものほど,狂い咲きは顕著であり,秋にサクラが咲いたりすると世間をにぎわすことになる。開花の時期の決定は,花芽の形成を誘導する機構と,開花するまでの諸条件を満たし続ける環境によるが,狂い咲きのみられるのが,植物個体のごく一部分や,特定の個体だけのことが多いことから,一定の環境条件が与えられても,個体の条件などによって,必ずしもつねに花芽形成・展開・開花にいたる道程が完成されるとは限らないといえそうである。(世界大百科事典 第2版より)