通り魔事件に思う
今朝、川崎市登戸駅周辺で発生した通り魔事件に、衝撃と戦慄を覚えました。
両手に刺身包丁を持った51歳の男が、スクールバスを待っていた小学生らに次々と襲い掛かり、2人を殺め16人にケガを負わせた後、自殺しました。
テレビでは、児童教育や防犯対策の専門家が「ご家庭でも、これを機に『20m以内に怪しい人を見たら逃げる』という訓練をしておくべきです」などと、したり顔で話していましたが…。殺意と刃物を持って、そっと近づいて無言で切りつけてくるような大人の存在を小学生(しかも今回は、ほとんど1年生)が、瞬時に確認して逃げ出し、逃げ切ることなど、まず不可能です。
交通事故対策なら、危険な箇所に信号やガードレールを設置するなどの物理的な防止策が考えられますが…今回のようなケースは、正直、防ぎようがないでしょう? 「知らない人を見かけたら、走って逃げなさい!」と親が子どもに厳命するような日本になってしまうのでしょうか??
そんな困惑した思いの中で『令和元年度榛原地区PTA連合会評議員会』に臨席し、来賓としてご挨拶させていただきました。。子どもたちの命をどう守るか? 今でも過酷な先生方やPTAのみなさまに、さらなる重責や心労を科すような方向ではなく…まずは「心に闇を抱えた人が生まれない社会」や「社会から孤立、隔絶した大人を作らない地域」を実現を目指した対策が、行政や政治家に求められていると思います。