地域の魅力と絆を再確認
今朝の母校・川崎小での読み聞かせボランティアは、牧之原市朝生(あそう)に語り継がれている「権九さん」という一人娘を思う父の尊い愛の物語を読みました。今まで私が認識していた物語とは、少し違っていましたが…民衆の口頭伝承による昔話とは、そういうものだと思います。
江戸時代前期、榛原(はいばら)郡勝間田庄朝生郷の権九郎は、病弱な愛娘のため、日本全国の巡礼地に願掛けの旅に出ました。各地の神社仏閣にお参りし「娘が元気になるなら、この命を捧げます」とお祈りしました。
数年後、期待を込めて故郷に帰ってくると…なんということでしょう! 娘は、すっかり丈夫になっていました。無事、お嫁に行くことができ、すぐに玉のような男の子を授ったのです。
感激した権九郎は、御仏への感謝のため出家し「欣求(ごんぐ)和尚」と改名しました。そして、あえて孫の成長を見守る幸せを選ばずに…45歳の若さで自ら生きたまま土中に入り、7日間読経を唱えながら「即身成仏」となりました。
ここから先は、今日の昔話には書いてありませんが……
この悲話に感銘した村人たちが、延宝2年(1674)になって、和尚の墓前に『如意輪観音』の石像を建立しました。
「如意」とは「意のまま。思いのまま」との意味です…。「誰でも一心不乱に祈念すれば観音の力によって救われる」「あらゆる悩みを引き受けて解決してくれる」というありがたい菩薩様です。
以来345年、地域のみなさんや、子孫繁栄を願う人々からの篤い信仰の対象となって、大切に守られています。
観音像に巻かれている紅白のさらしの切れ端をお腹に着けると、子宝に恵まれると伝えられていて、特に6年(数え7年)に1度の「御開帳」の週には、各地から大勢の参拝客が訪れます。
観音像は普段は、新築されたお堂の中に鎮座していて…拝観することはできませんが…江戸時代の農村風景の残る朝生の里とお堂に通じる石畳の階段は、古き良き時代の日本の原風景を見る思いです。次回の御開帳は…再来年の2021年(令33)9月です。
小学生の国際親善交流は、静岡県牧之原市で!!!! Welcome to Makinohara!!
中国・西安の高新国際学校の4~6年生200人が本日19日、2班に分かれて牧之原市の萩間小と菅山小を訪れ、両校の児童と歌や踊り、ゲーム等で仲良く楽しく交流しました。
高新国際学校の牧之原市訪問は、3年ぶり3回目。1週間の日本滞在のほとんどは、大阪や東京といった大都市だそうですが…海と山や大茶園に恵まれた我が田舎町をわざわざ1泊2日で訪ねてくださいました。
牧之原市は、いつでもどんなタイミングでも、全世界からのお客様をお待ちしています!!
夜はさざんかで開催された『志太榛原地区防災講習会~強めよう! 高めよう! つながる“志太榛”防災力!~』に伺いました。
講師は、「震災がつなぐ全国ネットワーク」の事業担当責任者の松山文紀さん!! 私がNPO法人静岡県ボランティア協会の管理運営する「静岡市番町市民活動センター」に副センター長として勤務していた6年前の上司です! 当時と全く変わらぬ風貌と笑顔に、ほっとしました。固い握手を交わさせていただきました。
阪神淡路大震災から現在まで、日本全国の大災害の現場の最前線や後方支援基地の司令塔として、四半世紀も活躍されてきた松山さんの講演は、説得力満点! そして、相変わらずユーモアたっぷりの面白くてためになる話術に、久々に引き込まれました!!