女性が輝く職場を視察
本日は、静岡県議会超党派の『男女が共に創るしずおか議員連盟』(宮沢正美会長)の視察研修会でした!
女性が働きやすい組織や環境を実現させている湖西市の丹心工業(株)さんと、菊川市の遠州夢咲農業協同組合さんに伺いました。どちらも『令和元年度知事褒章』(女性の活躍推進事業所の部)を受章している静岡県でもっとも女性が輝いている先進的な職場です。
まず最初に伺った丹心工業は、牧之原市の経済を支える矢崎グループの完全子会社として、自動車のワイヤーハーネスを生産している会社です。「組織的にも、わが社は矢崎総業牧之原工場の子会社なんです」という愛川二朗社長の冒頭の会社説明を聞いて、最初から親近感を覚えました!(笑)
同社は正規従業員91人のうち約7割の64人が女性。自動車メーカーの設計変更に合わせて、ワイヤーハーネスの組み立てに必要なボードに設置する治具を開発・製造する業務のほとんどを、入社時はまったくの素人だった女性社員が担っていました。
女性が活躍できるようにトイレや個人ロッカーの増設などのハード面の改善にとどまらず…子育てに忙しい女性同士が業務をシェアしたり、社員のワークライフバランスを重視し、育休や定時退社を申告しやすくした社内規則の抜本的改正。さらには、新人にも覚えやすい作業のマニュアル作成や上司への提案制度、報奨金や自己評価の制度化に加え、管理職やグループ長への女性登用をなどの大胆な改革を進めた結果、会社の業績も職場のムードも飛躍的に向上したそうです。
「女性の力を最大限に引き出すことを考えてきました。子育てを市ながら仕事が続けられるという理由で、優秀な女性が集まってくれる。地元の経済、地域社会にも貢献できていると思います」と愛川社長は笑顔で話してくれました。
目からウロコの素晴らしい先進事例の数々に、ただただ感心いたしました。
続いて、牧之原市の西隣の菊川町に本店のある)遠州夢咲農業協同組合(JA遠州夢咲)に伺いました。旧小笠郡下の4つのJA(大城、菊川、小笠町、浜岡町)が、平成4年に合併して誕生したこの農協は…「もっといい夢。きっと幸せ」をスローガンに、菊川市と御前崎市・掛川市にまたがる〝小笠地域〟の誇りと一体感を体現しているような活気ある農協です。
昨年度末現在で、組合員数1万5063人(うち正組合員7990人)。職員数529人(女性251人)を擁する県内有数の大所帯の組織の中で、30歳代の中堅女性職員を対象にしたキャリア研修『夢咲女子学校』を実施。。業務や職場改善について、女性同士で話し合い、検討し合い、キャリアアップや仕事と子育ての両立を進めています。
昨年度の育休取得率は100%!! しかも、全員が短時間勤務者として復職しており…ここ3年間は、出産や育児を理由にした退職者はいないそうです。「有給も育児休暇も取りやすく、女性が安心して働ける環境です」「同じ立場の主婦同士が、お互い理解し合って働けるし、上司や男性の同僚、そしてなにより夫や家族の理解が進みました」と女子学校OGで、今は係長として活躍している5人の方々が満足そうに話してくださいました。
評判通り、女性が美しく輝いている理想的な事業所の雰囲気をこの目で確認し…「静岡県、いや日本中の職場がこうなればいいな~!!」と強く思いました。私たち県議会議員にできることを考えて、有効な政策・施策を打ち立て、実現させていかなければ…と自覚しました。
お土産に、JA遠州夢咲の主要農産物の1つであるメキャベツをいただきました!! 年間の販売額は1億7000万円。全国でのシェア60%だそうです!!(^^♪