
今日は、吉田町のお寺に嫁いだ伯母のお通夜でした。享年86。3年前に亡くなった父の6人の姉と兄で、唯一存命だった5歳上の5番目の姉でした。私の心の中で、私が勝手に背負っていたつもりの〝大石家〟と〝昭和〟の歴史が、確実に終わりました。
由緒ある古刹での式に、親族として参列させていただきました。曹洞宗のお通夜で唱えられるという『仏垂般涅槃略説教戒経(ぶっしはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)』というお釈迦様が亡くなる直前にお弟子さんたちに説かれた教えの本を、大勢の和尚さんたちと一緒に読みました。
語句が難解のため、理解しがたい箇所ばかりでしたが…不思議なことにこの写真の頁だけは、すんなり頭に入ってきました。
現代語に訳すと…「欲深い人は、多くを求めすぎて苦悩も多い。欲の少ない人は、強欲な人のような憂いがない。すぐにでも、少欲を身につけなさい。少欲こそが、いろいろな善功徳をもたらしてくれるのだぞ。
少欲の人は、誰かさんに取り入って気に入られようとしない。見た目や香りなどの諸々の感覚に、心が囚われることもない。心は坦々として悲しみも恐れもない。心にはいつもゆとりがあり、足りないものに対して不満もない。小欲の者の心には、すなわち涅槃があるのだ」といった内容でしょうか?
令和の時代の自分と家族に「強く厳しく戒めたい!」と思いました。

たった今、父の本棚から発見した約40年前に、父がどこかで撮影した祖母や伯母たちとの写真です。中央のサングラス姿が5番目の伯母・晴代です。ちなみに左端は、私ではなくて4つ下の弟・英司。その隣は母・敦子です。