制圧なるか?第2波到来か?
静岡県は本日29日、国の緊急事態宣言解除に伴う新たな政府対処方針を踏まえ…『静岡県新型コロナウイルス感染症対策本部第11回本部員会議』を開催し、本件の実施方針を決定しました。
6月1日(月)から、県内全域を対象に…①3密の回避や「人と人の距離の確保」「マスクの着用」「手洗い等の手指衛生」を始めとした〝新しい生活様式〟の定着の呼びかけ
②繁華街での接待等、3密のある飲食店や施設への外出の自粛 ③催し物(イベント等)の開催制限 ④施設管理者への感染防止策の徹底の要請 ④5月25日に緊急事態措置が買いjされた5都道県(東京、埼玉、千葉、神奈川、北海道)への6月18日までの不要不急の移動の回避 ⑤地産地消「バイ・シズオカ」の推進……等の方針を公表しました。
全体的には、県内外の感染状況や他の都道府県の対策を参考にした「比較的わかりやすい実施方針」であるとは理解しますが…個人的には、全国に緊急事態宣言が出されていたGW明けまでの各業種への休業要請が解除され、休業への協力金の支払いもなくなった現状において…
②や③のような県民への立ち入り自粛の〝呼びかけ〟は、東京都等と同じく、県民や業者の当惑と混乱を招きかねない責任の所在があいまいで、中途半端な内容ではないか? と憂慮します。
そこをクリアにするのが本年度『危機管理くらし環境委員会』所属の私の責務だと思うので、今後も事態を注視し、疑義や意見を明らかにし、担当部局から回答や対応をいただいて適宜、みなさまにご報告いたします。
幸いにも、静岡県では新たな陽性者が出なかった本日、東京都内の感染者は4日連続で前日を上回り、感染再拡大の兆候が表れた際に都が独自に出す警戒宣言〝東京アラート〟の目安を超えましたた。
しかし、小池都知事は、記者会見で「医療機関の逼迫状況が一時期よりも改善している」ことなどから、週明けには休業要請の第2段階の緩和に移行することを宣言しました。たとえ、アラートが発令されたとしてもただちに休業要請の緩和が前の段階に戻るわけではないとのことですが…
都は休業要請の段階的な緩和には…①1日の新規感染者数が直近7日間平均で20人未満 ②感染経路不明者の割合が50%未満 ③週単位の感染者が減少傾向…という指標を定めていましたから、もうブレブレ!! なんでもありです。
東京は、たちえ明日の陽性者が1人でも、週単位の週単位の陽性者増加比が前週の2倍を超えるのです。「夜の街での若い人の感染者が多い」と小池知事自ら言うように、新規陽性者数における濃厚接触者や感染ルート不明率もすでに50%を超えています。それなのに、経済活動の再開を優先させて、自らが定めた〝東京アラート〟の指標を無視して ステップ2に移行2しようというのです。
6月末の都知事選の告示に合わせて「新型コロナ封じ込めをアピールしたかった」ということが明白な小池知事のスタンドプレーで「この数カ月の都民の自粛生活が台無しになった」と…後世に語り継がれるような悲劇にならないことを祈るだけです。