川小の子どもを育てる会
2日連続で母校の川崎小学校に行き…『令和2年度第1回川小の子どもを育てる会』に、今年も読み聞かせボランティアの代表として参加しました。
「育てたい子どもの姿を地域のみなさまと学校で共有し、連携しながら教育に取り組みながら、未来を担う人材づくりを目指す」ことを目的に設置されている会です。
校長、教頭、教務主任、地元区長、学校評議員、民生児童委員、特別支援コーディネーター…そして、読み聞かせボランティアの代表の約30人が集まりました。
自分がこの校舎で学んでいた半世紀近く前とは、まったく違う特色のある面白そうな授業を参観した後で、学校側から、コロナ禍で大変な「今年の学校運営や児童たちの現状」の説明がありました。
そして、その次に…文部科学省が5年前から推進し、牧之原市も来年度以降「市内すべての小中学校を移行させる」としている『コミュニティースクール』の詳細説明と協力依頼があったので、私はかなり驚きました。
コミュニティースクールとは…簡潔に言うと「地域住民も参画する『学校運営協議会』を設立し、地域と学校が継続的に連携・協働して、一緒に子どもたちを育てる持続可能な仕組みを持つ学校に変える制度」のことです。実は牧之原市でも市内12校の小中学校の内、すでに3校(坂部小、萩間小、相良中)が国の基準によるコミュニティースクールになっているのだそうです。確かに素晴らしい理念ですし、少子高齢化の進むこれからの地域には、必要不可欠な制度だと思います。
だがしかし…一方で牧之原市は、将来的な義務教育体制のあり方を議論する『学校再編計画策定委員会』が打ち出した「2030年を目標に、市内12の小中学校を2つの小中一貫校に再編する」という構想への意見交換会を、市内9つの小学校区で実施したばかりなのです。
質疑応答で、私は手を挙げて「学校再編計画と地域のみなさんに学校運営への積極的な参画を呼びかけるコミュニティースクール移行計画の同時展開は、地域住民にとっては一見矛盾する施策に見えますが、どのように整合性を取っているのですか?」と質問しました。
私は地元の県議ですが、市政の詳しい実情は知らないので…読み聞かせボランティアとして素朴な疑問を伺いました。教頭先生が困惑顔で「その件は、最初、私も思っていたことだったんですが…」と前置きしながら、一所懸命に現状と学校側の真意を説明してくださいました。
「10年後のスタートを目指す新しい中高一貫校の実現のためにも、今の小中学校それぞれが各地域の住民のみなさんと一体になって、その地域の歴史や文化、お祭りなどのこの先も残していかなければならない大切なものを一緒に学び合い、支え合い、伝えていく拠点が必要であるという考え方に立って、牧之原市でも来年からさらに積極的に導入していくということなんです」と解説してくださいました。
なるほど。。頭ではすぐに理解できました。
私は、もう一度手を挙げて「それならなおのこと、こういう場や保護者の前で、しっかりと市が開催した学校再編のための意見公開会の概要と一緒にきっちり説明して、事前に理解と協力を得るようにしなければなりませんよね? 教育委員会や学校の真意が伝わっていなければ、各地域で激しい反発と再編反対運動が起こりかねないと思うので、よろしくお願いいたします」と要望しました。
先日の意見交換会での学校再編計画策定委員会の方々の説明では、旧榛原町地区で1つに再編される小中一貫校は…「津波浸水想定地域外、今の榛原中学校周辺に設置される予定」ということでした。浸水区域にある川崎小の敷地には今のような小学校は残らないわけです。
この先、侃々諤々の議論と紆余曲折が想定される難事業ですが…将来のこの故郷を支える子どもたちのためにも、老若男女の大人たちが一致団結して、小学校がなくなった後の地域づくりと生涯教育を考え直す時が来たのだと思います。
迅速で、細かな情報公開と関係各位がひざを突き合わせての真摯な話し合いの必要性を痛感しました。
早朝には、ぐりんぱるで開催された『牧之原市榛原近隣交流グラウンドゴルフ大会』に伺いました。
当初は5月に予定されていましたが、コロナ禍と悪天候で2回中止。。三度目の正直の今日は、ご覧の通りの最高の天気になりました!
東は焼津市大井川、西は掛川市、北は川根本町中川根、そして南は御前崎市からお集まりの300人の選手のみなさまに、リニア新幹線トンネル工事における大井川の水問題への県議会の対応について、軽くご説明させていただきました。