愛猫ゴロの死
未曽有のコロナ禍で、日本中がとてつもなく大変なご時世に、立場上「こんな投稿をするのもいかがなものか?」と思わなくもないのですが…どうかお許しください。
我が家の愛猫ゴロが、死んでしまいました。病死ですが、直接の死因はわかりません。出会った時から年齢不詳だったので、老衰に近いと言えるかもしれません。
8年前のちょうど今ごろ、両耳周辺の毛が抜けて化膿した痛々しい野良ネコとして、突如我が家のベランダに現れました。初対面の私の差し出した右手に、鼻の頭を擦りつけて恭順の意を示したあの日からずっと…この子は、かけがえのない家族の一員でした。
先住の雑種犬カロともすぐに仲良くなり、1年後にやってきたメス猫のリラ、そしてその翌年に生まれたカロの息子ネロとも打ち解けて、にぎやかなワンニャンファミリーのドンとして、長年君臨してきました。
私が寝ていれば、背中に飛び乗り足踏みをして「僕にもマッサージして!」とアピールをしてきました。私が立って両手を広げれば、思い切りジャンプして胸元に飛び込んできました。犬たちと散歩に出かければ、リードもないのに付いてきて、1時間でも一緒に歩いてくれました。
こんなネコは、見たことがありません! 知性と個性に満ちた所作と風貌から…「この子の前世は人間だったに違いない」と思っていました。ここ数年は、体調不良でみるみる痩せ衰えてしまったのですが…食欲だけは旺盛で、一昨日も私の夕食のおかずを狙っていました。
最期は、庭で一番日のあたる場所のコンクリートの上で、誰にも看取られず、眠るように死んでいました。小さくてみすぼらしい亡骸になっていました。悲しくて、悲しくてたまりません。
2月に11歳になるカロとの名コンビで…最後の方までは、あんまり良いことがなかった2010年代の大石家と私の毎日を、明るく楽しく、盛り上げてくれました。
1匹のペットの死ですが…心に、穴の空いたようです。。ゴロのことは一生忘れません。
次男の晃司が、庭に埋葬してくれました。