
竜巻で崩壊した須々木の老舗醤油会社『ハチマル』の片付けボランティアは、本日5日から「しばらくお休みです」と、いろいろな手段で告知したんですが…
SNSが不得意な同級生のキヌやんから、今朝一番「今、ボランティア現場に到着しました~! けんじいは、どこにいる?」というトンチンカンなメッセが届いたので、心配になって現地に来ました。
ありがたいことに…危険な家屋付近ではなく、昨日まで手つかずだった敷地の入口周辺の壊れた木の塀の解体作業を任せられ、汗だくになって頑張っていました。
竜巻発生翌朝から、高所作業車に乗って県外から駆けつけてくれた看板屋さんの災害ボランティアの上山さんも一緒でした。
妻子を自宅に残して、ゴールデンウィークの後半の4日間を1度も来たことのなかった静岡の田舎町(…の被災地)で過ごしてくださいました。
「できる人が、できる時に、できることを、できる範囲で実行するのがボランティア」…だとはいえ、こうした大勢の博愛心や隣人愛に満ちた、素敵な友達や仲間の存在が、私の最大の財産であり、自慢です。誇りです!

午後には降りしきる雨の中、瓦礫の下から特製の黒豆醤油の諸味(もろみ)が入った700㍑の仕込み桶が、無事に〝救出〟されました!
昨日まで2日間、ボランティアのみなさんが、手作業で撤去した3000枚以上の瓦の消えた屋根や柱の木材や壁の土を重機で取り除き、隙間から、フォークリフトで運び出すことに成功しました。
鈴木義丸社長は「心配していた雨水の混入はなかったようです。味も問題なく雑菌の繁殖もない良好な状態でした。壁に貼っていたブルーシートが、倒壊時にそのまま壁ごと桶に覆い被さり、雨水から諸味を守ってくれてました。奇跡です。神様とご協力いただいたみなさまに感謝です!」と感激していました。
◆諸味(もろみ) 醤油・酒などを作るために醸造した液体の中に入っている、原料が発酵した柔らかい固形物。醤油の諸味から液体を絞り出す前の固形物は「醤油の実」と称され、山形・新潟・長野・熊本などでは、そのまま食べたり調味料代わりに使用される。しかし、一般的には搾ったあとの固形物を醤油粕として廃棄されている。