川勝知事の記録的4選
任期満了に伴う静岡県知事選挙は本日20日、投開票され、現職の川勝平太氏(72)が、前自民党参院議員の岩井茂樹氏(53=自民推薦)を大差で破り、4選を果たしました。投票率は52・93%(前回46・44%)でした。
当 川勝平太(72)95万7239票(60.5%)
岩井茂樹(53)62万4967票(39.5%)
牧之原市と吉田町では、川勝氏がダブルスコア以上の記録的な圧勝。。リニア中央新幹線静岡工区における大井川の水問題が間違いなく最大の争点だったことが、如実に明らかになりました。
私は双方の候補陣営によるイメージ戦略や中傷合戦からは距離を置き、過去12年間の川勝県政の無策と矛盾、そしてダブルスタンダードな言動を最重要視して、牧之原市の杉本市長とともに岩井候補を側面支援したつもりでしたが…改めて自分自身の説得力と影響力の欠如を猛省しています。
岩井氏の資質や人間性、将来性には期待していましたが…正直、これほどまでの大差になるとショックです。
自民党県連は「大井川の水は必ず守る。リニア問題は争点でない!」という姿勢で、選挙戦を戦いましたが…本当にそうであるならば…そう言いたいのであれば、前国土交通副大臣の岩井氏は、今回は絶対に担いではならない候補でした。
また、加えて最悪のコロナ対応の末に五輪開催を強行するという最悪の時期に、安倍前首相や麻生副総理、現役の閣僚らによる応援のビデオメッセージまでをSNSで拡散したことも、間違いなく裏目に出たような気がします。
振り返れば…私も6年前の県議選で、病み上がりの父の鬼気迫る姿を世間にアピールしたかったがために、あまりにも衰弱した出陣式での演説の様子をSNSに投稿してしまいました。結果的にまさかのわずか108票差の落選を演出してしまった形となり、各方面から大顰蹙を買ったことを思い出しました。そして、あの時の私の失敗が、今の私の根無し草的な立場にもつながっているのです。
映像も選挙も、本当に恐ろしいです。知名度も実績もない末端の政治家は、常に地道に愚直に全力で、自らの政策と活動を有権者に訴え続ける以外に、生き残る術はありません。