牧之原市第3次総合計画説明会
来年の令和5年度からスタートする牧之原市の『第3次総合計画』の市民説明会(榛原地区)を傍聴のため『榛原総合庁舎 さざんか』に伺いました。
全国のほとんどの地方都市と同様に、子どもを産み育てる世代の市外への流出が続く現状を分析し「若者が住み続けられ持続性のあるまちづくりをに向けて」というコンセプトで展開する、来年度以降の8年間の計画の概要を拝聴しました。
午後7時からの説明会開始からしばらくして、上記の第一報をSNSに投稿したところ…長年、昵懇にしている年下の友人から以下のような御意見をいただきました。
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「いつも思うのですが60代以上の世代が健やかに暮らせる移住の街というアイデアは無いのでしょうか?
発想の転換で明るい牧之原市の未来はあると思うのです。富裕層とかまでいかなくても、普通に都内の方が移住してくるには、いい街だと思いますよ。年寄りだけ来ると考えるのではなく、息子さん世代やお孫さんたちも必ず牧之原市を気にかけるようになります。
年寄りが安心して住める街を僕は望みます。若者が都会に出ることを否定するのも街として良くないと思います。羽ばたくのは応援するべきであり、戻ってきたい時に受け入れてあげる街づくりが素敵ですね」
「なるほどなあ~!」と思いました。私自身、19歳になる年に、鼻息荒くこのまちを飛び出し、大都会や外国で好き勝手に生きて、楽しいことを探して、40代になるまでこの愛すべき故郷には見向きもしなかった代表格だったわけですから、彼の御意見には激しく共感できました。
どんなに魅力的な大自然があろうが、楽しいスポーツの環境や美味しい食材や飲食店ができようが…ほとんどの人々は、人生の一時期には、親元を離れ、生まれ育った土地とは全く別の都会や異国に身を置いて、自らの可能性や生存能力を確認したくなるものだと私は思います。そういった別世界や異文化への憧れや渇望は、太古より人類のDNAに書き込まれた本能なのではないでしょうか?
もちろん、若くして自らの生きる道をはっきり自覚できたり、家庭や経済的、健康上の理由で、地元を離れられない若者もいるでしょう。。しかし、昔から「かわいい子には旅をさせろ」とか「少年よ大志を抱け」とも言われます。どうしても地元では達成できない夢や希望の実現のため、市外・県外に羽ばたこうとする若者までをターゲットに「若者が住み続けられるまちづくり」のスローガンを前面に打ち出すことには、私もためらいを覚えます。
個人的には…「長い人生のいつでも、どんなタイミングでも帰ってこられる懐かしい故郷づくり」や「都会暮らしに疲れた県外の方々、外国人も含めこの地域を愛してくれる有難い人々を優しく迎え入れることができる田園都市の形成」こそが、大自然と交通インフラに恵まれたこの地域の目指す理想の姿だと感じています。
現市政の追求する目標や、今回初めて聞いた総合計画の理念や骨子は十分に理解できますし、理にかなったものだとも受け取りましたが…願わくば、地元唯一の県議会議員である私にも、「従前の事情説明と意見表明の機会を与えていただきたかったなあ」と思いました。もちろん、まだこれからでも、間に合うことも多いですし、壮大な市の構想や計画は、国や県の財政的な支援なしでは遂行できないわけですから。
なお、この市民説明会は、27日(月)に、相良地区(牧之原史料館)でも開催されるそうです。