全国旅行支援延長の真相
【重要】お気を付けください!!!
先週、静岡県が発表し、各マスコミが報道した「観光促進事業『今こそ しずおか 元気旅』の6月末まで延長」というニュースですが…本日、牧之原市内の宿泊業者さんから私への問い合わせをきっかけに、意外な事実が判明しました。
報道では…①実施期間を4月1日から6月30日まで延長する。②ゴールデンウイーク期間(4月29日~5月7日)の宿泊分は除く。③県内旅行について5000円を上限に旅費を2割引きし、平日の旅行で2000円分、休日は1000円分の地域クーポンを配布する。
④旅行会社かインターネット旅行会社で予約して利用するのが条件。今回は宿泊施設への直接予約は、割引対象から除く。⑤3月24日から予約を受け付け、予約上限に達した時点で締め切るが、県では約20億円分の予算を確保している。
…と、まあ利用する旅行者にとって、ありがたいことだらけのお得な情報が拡散されているわけですが…実際は、これまでのような簡単で便利な支援金ではないのです。
県が確保しているという20億円の予算のほとんど全額は、これまで国が行ってきた全国旅行支援事業支援金の『団体旅行分』の残額なのでした。そのため、個人旅行客から宿泊施設への直接予約は割引対象から除かれているのです。予算が、もうちょっぴりしかないから。
そして、その20億円の恩恵を受けられる「旅行会社かインターネット旅行会社で予約できる団体客」というのは…「観光バスを利用した団体ツアー客」に限られるというのです。
理由はもちろん「バス会社支援のため」です。年明けからのコロナ第8波の感染爆発で、団体旅行が軒並みキャンセルされたので予算が残っているのです。
お分かりですね? みなさんが個人で明日24日から、この旅行支援を利用してこれまで通りにネットで予約しようとしても、ほぼ確実に「予算上限に達しました」というお知らせが出るか、そもそも予約できるサイトが出て来ないです。なぜなら、旅行会社の団体ツアー客を対象にした事業延長だからです。
国費を使った観光業者支援の一環なので、仕方ないとも言えますが…マスコミ報道を見聞きして、楽しみにしていた方々には申し訳ない気もします。一般の国民・県民に、正しい事情と事業の仕組みが丁寧に説明されていないので、あらかじめ調べてお伝えしました。
土砂降りの雨の夜に、牧之原市大江区の公民館で開催された『国道150号バイパス(南遠幹線)整備に関する大江区との意見交換会』(主催:牧之原市建設課)に、県の交通基盤部、島田土木事務所の代表と共に、地元県議として出席しました。
迂回路の存在しない国道150号の片浜~大江地区を東西に結ぶ約8.5kmのバイパス整備は、旧相良町時代の1993年(平5)にルートが決定したのですが…当時の地域住民の大多数の反対や財政面等の諸事情で、ずっと未着手のままとなっています。
東日本大震災を始め、この30年間の社会情勢の急激な変化に伴い、大災害や交通事故で150号が使えない場合の沿岸部の東西ネットワークとして、事業着手の必要性が増大。牧之原市も近隣市町とバイパスの「建設促進期成同盟会」を結成し、毎年県に対して要望活動を行ってきました。
私も4年前の初当選以来、このバイパスの実現は、地域住民の生命と財産の保護に直結する喫緊の課題と認識し、機会あるごとに担当部局に働きかけを続けてきましたが…ついに今年度から調査費が計上されました。
年明けから路線の両端の片浜区と大沢区での意見交換会にも参加しましたが、ルートが区の真ん中を横断する大江区の役員のみなさんからも他区に負けず劣らず、とても前向きで積極的なご意見ご要望をいただきました。