迷わず行くぞ!
私が理事を務める牧之原市静波の公益財団法人培本塾で、本日3日『勤労観音供養祭』が行われました。
今から88年前の1935年(昭10)4月12日、当時15歳の旧制榛原中学4年生だった東萩間出身の藤野道雄少年が、この場所で不慮の死を遂げました。
塾舎建設予定地で、仲間の学生たちと山肌の切り崩し作業中に、突然落ちてきた大きな石が頭を直撃。直後に崩れた土砂にも埋もれて、亡くなられたそうです。
培本塾は「勤労を通して人を創る」教育の道場として、1936年(昭和11)1月に完成しました。創設者の当時の榛原中(現榛原高)の校長だった小田原勇氏は、藤野少年の霊を慰めるため『勤労観音』を建立。以来、塾関係者は毎年、命日の時期に慰霊祭を続けています。
時代も世代も教育も替わり…当時の勤労学生たちの塾舎や畑は、もう跡形もありません。そしてこの場所が、学校の校外授業や行事で使われることもなくなりました。
例年は、高校関係者もご遺族もいないささやかな供養祭ですが…今年は、塾の敷地内のグラウンドで練習する榛原高校野球部の監督、選手、女子マネジャー計26人も参列してくれました。
ここで1首。。
いにしえの学びの庭に咲きし花 散りても残る 人の心に
4年ぶりの選挙戦が1日で終わってしまったことで…選挙事務所の片づけも急ピッチで進んでいます。
吉田町の書家・小塩劉蒼先生が揮毫してくれたアントニオ猪木の詩の一節「迷わず行けよ 行けばわかるさ」の大看板も、撤去されてしまいました。何だか寂しいですが…これからは、もう迷わずに自分の信じた道を歩んで行きます!