不毛な議論
静岡県中央新幹線環境保全連絡会議の『第13回地質構造・水資源部会専門部会』が県庁で開催され、今回もWeb傍聴しました。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
JR東海による県最北の南アルプス区間(8.9km)のリニア新幹線のトンネル工事で影響を受ける可能性のある大井川源流部の水資源の諸問題について、専門家とJRが対策を話し合う…という会議なのですが…本来は…。
ここにきて、JRが山梨県内で静岡県境近くまで掘り進めている高速長尺先進ボーリング調査について、静岡県が「ボーリングで、静岡県の水が出てくれば返してほしい。静岡県から流れてきたなら返すのが筋だ」と主張。。。これにより、本日の2時間の会議のほとんどは…「山梨県内のボーリング調査で湧出する水を(静岡県の)大井川に返す気があるのか? ないのか?」「どうやって山梨県内のトンネル予定地の地質の調査を行うか?」という不毛な議論に終始してしまいました。
JRの担当者の説明によると…①すでに県境から600m地点まで調査が進んでいて、これまでの結果から「静岡県側から地下水が流出する可能性は低い」。②県境から100mから300m離れた地点の調査で、もし地下水が出たとしても「それは山梨県のもので、今のところ静岡県に戻す考えはない」と説明しました。
これに対して、静岡県の石川英寛政策推進担当部長は「静岡県側から水が流出しているかどうか、その可能性はあるという前提だと思っています。可能性があって、水が出てきた際には、どう返すかもあわせて議論すべきだと思っています」と反論。
これには、JR東海中央新幹線推進本部の澤田尚夫副本部長が「県境から300mのところにある地下水は、〝静岡県の水〟ではなくて〝山梨県の水〟という考え方はないのかと思っています。静岡県の水なんですかね、それは?」と不快感をにじませるなど意見は全くかみ合いませんでした。
そもそも、この論争のはじまりは、静岡県がトンネル工事中に湧出する地下水は「本来、大井川の表流水や伏流水になるかもしれない水だから、トンネル完成後はもちろん、工事中もすべて(ポンプアップ等の策を講じて)大井川に戻してください」と要求したことによります。
JRは2017年、トンネル内に湧出する地下水は、ポンプアップしてから新設する長さ11kmの導水管によって大井川に戻すと約束。しかし、静岡県は、その後の「トンネル工事中には戻すことができない」というJRの説明を問題視して、湧出水の返還方法が決まるまでは「工事着工を認めない」という方針に変わりました。
困ったJRは、工事中にトンネル内に流出するとされる最大で毎秒2トン(推定)の水を戻す方策として、常時大井川から富士川支流に流されている田代ダムからの取水抑制案を提示しましたが、こちらも県とJRの認識が違い、ダムを管理する東京電力側との協議はまだ行われていません。
今回、静岡県の地下を越えて山梨県内のボーリングについても、厳格な主張を崩さなかった静岡県の姿勢は残念でなりません。。これから事態はますます混迷するばかりでなく、リニア沿線の他府県の不信感をさらに深めることにならないか、大いに危惧しています。
JR東海澤田副本部長:県境までやりたいという強い思いはあるが…強引にという思いはない。きちんとデータを開示しながら進めていきたい。時間的概念も含めた単純ではない話。100年前、50年前に静岡に降ったかもししれない水が、山梨のトンネルに出たら、それは〝静岡の水〟でしょうか?
静岡県森貴志副知事:静岡の水が出れば返してほしいという話。静岡県側の水が山梨県側から掘った時に、あるかないかの議論になったのは少し残念です。戻す方法も含めて、しっかり対応した上で削孔してもらいたい
ジムニー大好きな次男のアントニオが、帰省中の双子の兄マリアーノと一緒に、父の知らない博物館に行ったようです。。浜松市南区にある『スズキ歴史館』だそうです。
ワタシは1人、地元・牧之原市の細江区で、地域の要望を伺っていました。