G7後の「追悼のことば」
本日は、牧之原市の『令和5年戦没者戦災死者追悼式典』に、ご招待いただきました。以下の『追悼のことば』を、壇上の慰霊台に捧げさせていただきました。
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本日ここに「令和五年牧之原市戦没者戦災死者追悼式」が厳粛に執り行われることに際し、地元県議会議員として、先の大戦で亡くなられたすべての御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。
先の大戦から、どれだけ歳月は流れても、なお癒されることのない、ご遺族の深い悲しみと追慕の気持ちに思いをいたす時、万感胸に迫るものがございます。
しかし、今や我が国では、戦争の惨状を知る方々が、ほとんどいらっしゃらなくなった二十一世紀、この令和の時代の昨年2月に始まったロシアによるウクライナ侵略戦争が、今も続いています。
世界中の誰もにはっきりと見える形で、残虐で理不尽な恐ろしい戦争が、国連の常任理事国によって勃発してしまったという現実に、戦争を知らなかった平和な日本の国民、そして地域を代表する政治家の一人として、深い憂慮と哀しみの思いで胸がいっぱいです。
戦後七十八年という時の流れは、戦争体験者の数を減らし続け、現代を生きる日本人の心から戦争の悲惨さ、異常さといった大切な感覚を失わせていました。私たち戦後世代が享受してきた平和と繁栄は、太平洋戦争での戦没者の方々の尊い犠牲の上に築かれてきました。
だからこそ、もう二度と同じ過ちを繰り返してはなりません。しかし一方で、どんなにわれわれが平和と不戦を望んでいても、一部の利己的で民主的とは言えない国々によって、いつでも恐ろしい戦争は起こりうるのだという現実に戦慄を覚えます。
今月、被爆地広島で開催されたG7広島サミットでは、ウクライナ問題、中国対応、核軍縮・不拡散の三点が大きなテーマとなりました。
西側の主要七カ国の首脳は、世界に対して「力による秩序の一方的変更は断固として認めない」と、改めて力強くアピールを行いました。
私もこれからみなさまとともに、戦争を止められない愚かな人類の性(さが)と罪を認識し、理念と価値観を共有する国際社会と協調し、この先のわが国のあり方を、深く考えていきたいと思います。自分や家族や友人・知人が戦争に巻き込まれ、暴力と憎しみ、悲しみの連鎖の中に身を投げ出される悲しい歴史は、繰り返されてはなりません。
結びに、戦火に倒れたすべての御英霊のご冥福を心からお祈り申し上げ、ご遺族、市民のみなさまには「絶対に戦争のない令和時代」の実現に全身全霊を注ぐことをお誓いし、私の追悼のことばといたします。
令和五年五月三十日
静岡県議会議員 大石健司
亡き母のお手植えの庭のビワが、今年は大豊作だったのですが…
ワタシは平日も週末も、昼間は家にいないので…ネラさんたちが、どんどん収穫してしまいました。
甘くて美味しいけど、実が少ないし不細工なのも多いので、例年は自家消費以上に鳥のエサになるのですが…たくさん穫れたので、知人や来客にお裾分けしています。