静岡県の川勝平太知事(74)が、またしても〝トンデモ発言〟をぶっ放し、いよいよ窮地に追い込まれました!
いわゆる「コシヒカリ発言」を巡り、一昨日にNHKや共同通信が「川勝知事が給与やボーナスを返上していなかった」と報道した問題は、この2日間でほとんどメディアが大きく後追い報道を繰り返し、過去最大級の大問題になっています。
すると本日6日、知事は地元マスコミの取材に対し「(返上は)私の意思だったが(県民には)約束はしていない」というにわかには信じられないような変な主張を笑みを浮かべて展開しました。これには、さらに各方面から批判や怒りの声が続出。。川勝知事が、このままいつものように逃げ切れるかは、どんどん不透明な情勢になってきました。

6月29日の一般質問の議事録を文字おこしできたものから順次、ご紹介していきます。
本日は…
2 榛南地域における治水及び津波対策について
(1)坂口谷川水災害対策をはじめとする榛南地域における治水の取組状況 【交通基盤部】
(2)牧之原市相良地区海岸線の津波対策の進捗状況と今後の計画【交通基盤部】
」です。
【質問】榛南地域における治水及び津波対策についてのうち、坂口谷川水災害対策をはじめとする榛南地域における治水の取組状況について伺います。
昨年9月の台風15号による豪雨では、県全体で床上・床下の浸水被害が約1万戸、公共土木施設の被災が562カ所など、県内の中西部を中心に甚大な被害が発生しました。
私の地元の榛南地域においても、静谷の雨量観測所で時間最大雨量84㎜、24時間最大雨量254㎜の記録的な豪雨により、萩間川や勝間田川、湯日川の水位が氾濫危険水位を超過し、支流からこれら河川に雨水が排水しづらくなったことなどにより、床上・床下を合わせて約100戸の浸水被害が発生しました。
また、先日の台風2号による豪雨でも、県内の中山間地を中心に線状降水帯の発生による記録的な雨量が観測され、大きな浸水被害や多数の公共土木施設災害が発生するなど、県内に大きな爪痕を残しました。
このような施設の整備水準を上回る豪雨は、気候変動の影響により頻発化しており、これに対して、国は、流域のあらゆる関係者が協働で減災対策に取り組む「流域治水」という考えを打ち出しており、県もこの「流域治水」の取組を進めるため、流域全体を対象とした「流域治水プロジェクト」や浸水被害が頻発する地区を対象とした「水災害対策プラン」による取組を、県内全域で進めていると承知しています。
榛南地域には、湯日川、勝間田川、萩間川など、6つの水系の県管理河川が流れており、これらの流域で発生する水災害から、住民の生命・財産を守るためには、県と市町や関係者が一体となって「流域治水」の取組を迅速かつ着実に進めていくことが重要であります。
また、これら県管理河川のうち、牧之原市と吉田町の境を流れる坂口谷川は、流域に両自治体で運営する榛原総合病院や地域の安心安全を守る牧之原警察署もあることから、県と牧之原市・吉田町の3者が連携・協力して、水災害対策を進めることが重要であり、流域住民も強い関心を持っています。
そこで、榛南地域における「流域治水」の取組の進め方と坂口谷川における水災害対策の進捗状況について伺います。
【交通基盤部長答弁】榛南地域における治水及び津波対策についてのうち、坂口谷川水災害対策をはじめとする榛南地域における治水の取組状況についてお答えいたします。
県では、令和3年2月に牧之原市や吉田町などと「榛南地域流域治水対策推進協議会」を設置し、県管理河川6水系の「流域治水プロジェクト」を策定して、これらに基づく対策を実施しております。引き続き、協議会において、対策の実施状況の共有や進捗管理などを行い、関係者が連携して「流域治水」の取組を着実に進めてまいります。
これに加え坂口谷川につきましては、浸水被害が頻発する地区の対策をまとめた「水災害対策プラン」を令和4年5月に策定し、県による本川の堤防嵩上げや市町による支川の拡幅、排水ポンプの増強などのハード対策と、ハザードマップによる水災害リスク情報の周知などのソフト対策に、県と市町が連携して取り組んでおり
ます。
また、坂口谷川は、昨年の台風15号の浸水被害を踏まえて「重点対策流域」に位置付けており、今後、浸水被害の要因分析を踏まえた効果的な対策を「水災害対策プラン」へ追加して、早期に浸水被害軽減を図ってまいります。
県といたしましては、榛南地域の浸水被害の軽減に向けて、流域の特性を踏まえて策定した計画に基づく対策を、関係市町と連携して進めることにより、水災害に強い地域づくりに努めてまいります。
【質問】次に、牧之原市相良地区海岸線の津波対策の進捗状況と今後の計画について伺います。
県では、東日本大震災を機に、第4次地震被害想定を公表し、想定される犠牲者を10年間で8割減少させることを減災目標とした地震・津波対策アクションプログラム2013に基づき、様々な施策に取り組んできました。
その施策の1つであるレベル1津波対策については、令和4年度末時点で目標としていた海岸堤防の整備率を上回る成果を上げており、県内各地において着実に整備が進められている状況と認識しています。
しかしながら、私の地元である牧之原市に目を移しますと、15㎞の海岸線を国・県・市の異なる管理者により各地区で堤防の整備が進められていますが、残念ながら全体で5割にも満たない状況です。
牧之原市は海岸域に市街地が形成されており、人口の約7割が居住しています。市が令和2年3月に策定した「牧之原減災計画基本計画書」によれば、市民の約2割が市内又は市外への移転を考えており、そのうち約半数が「地震や津波による被災の恐れ」を移転の理由に挙げています。
このため、レベル1津波対策による減災効果は、市民の生命と財産を守るだけではなく、牧之原市の人口減少を食い止めるという点においても非常に期待が大きいものと考えています。
一方、海岸利用者からは堤防整備の延伸により、砂浜の消失や景観の悪化、海との生活の分断等を危惧する声も上がっており、市内外のマリンスポーツ愛好家らの呼びかけで、堤防工事の中止を求めて全国から1万を超える署名が集まり、市に提出されました。
堤防の整備は、現在、相良須々木海岸の地頭方地区を中心に進められていますが、今後は砂浜が広がり、サーフィン等の海岸利用者も多い東側の須々木区から波津・相良方面に向けて整備が進められていくと認識しています。
そこで県は、現在実施している相良須々木海岸の地頭方地区における堤防整備を今後どのくらいの期間をかけて完了させる見通しなのか。そして、砂浜が広がり、海岸利用者の多い相良海岸の整備をどのように進めていくのか伺います。
【交通基盤部長答弁】次に、牧之原市相良地区海岸線の津波対策の進捗状況と今後の計画についてであります。
県が管理する牧之原市の海岸約13kmにおける津波対策は、「静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013」に基づき整備を進め、令和4年度末時点で約5kmの堤防整備が完了しました。
相良須々木海岸につきましては、背後に国道が近接し、海側へ新たに堤防を築造することとなり、海岸に生息する貴重種の調査が必要となりました。
このため、早期に着手可能な落居地区から整備を始めて、令和元年度に完了しました。
現在は地頭方地区の整備を進めており、東沢川における河口部の対策も含め、令和12年度の完成を目指しております。
相良海岸につきましては、御前崎遠州灘県立自然公園に指定されていることや、国道が近接する地頭方地区とは異なり、陸側への施設整備も可能であることから、砂浜が創り出す良好な環境や景観に配慮した堤防を計画してまいります。
計画の策定に当たっては、地元住民や海岸利用者の皆様にも御意見を伺い、海岸の利用にも配慮した施設整備に努めてまいります。
県といたしましては、津波による人的被害の軽減に向けて、防護効果を最大限発揮する一連の堤防整備について、できる限り早期の完成を目指し、取り組んでまいります。
以上であります。