
静岡議会自民改革会議の『北方領土を考える議員連盟』の視察研修2日目は…『羅臼国後展望塔』に伺いました。
羅臼町で、若い世代や訪問者に78年前にソ連に不法占拠された北方領土での記憶を伝え続ける『千島歯舞諸島居住者連盟・語り部』の高岡唯一(ただいち)さん(88)とお会いできました。
今では最高齢の語り部になった高岡さんは、歯舞群島の多楽島出身。10歳で終戦を迎えた1カ月後に、島に上陸してきたソ連軍の兵士たちが自宅に現れて、狼藉非道を働いた際の恐怖の思い出語る様子を収めた羅臼町制作のDVDを全員で観てから、質疑応答に応じてくださいました。
「78年間、毎日この海を見て、目の前にある懐かしい故郷に帰る日のことを夢見ています。日本固有の領土を取り戻すまで、これからも日本中の方々に元島民の思いを訴え続けます」と語気を強めてお話しくださいました。
対面が終わると高岡さんは、われわれを見送りに展望塔の駐車場まで出て、深々と頭を頭を下げてから、バスの中のわれわれが見えなくなるまで、大きく手を振り続けてくださいました。

午後一で、50km離れた中標津空港から東京に向かう予定でしたが…関東一円で発生した巨大な積乱雲によるゲリラ雷雨で、飛行機が発着陸できず、定刻から4時間以上遅れてしまいました。