堀切の『あげだい』を鑑賞
牧之原市片浜区の堀切地区の『あげだい』を、今年も見学に行きました! 台風接近中ということで、本日予定されていたイベントは、軒並み中止や延期になってしまいましたが、ここだけは決行されました。
漁村だった江戸時代から、旧片浜村全域で300年以上も続けられているこの珍しい風習は…嵐や海難に遭い、漁に出たまま帰って来なかった愛する夫や家族を霊を、お盆に我が家へ呼び戻す巨大な「迎え火」です。
明治以降、坂井地区は7月13日の新盆に開催。他の4地区では、8月13日の旧盆の夕暮れ前に実施するのですが…
今年は、台風が接近中とあって19時からの予定が前倒しとなり、各所で午後から慌ただしく行われ…ワタシが気付いた時には、残るは16時からの堀切だけでしたが…間に合いました!
時折、台風からの荒波が、種火を作るためのかがり火に押し寄せたり、吹きすさぶ強風で、子どもたちが針金の付けた松明(たいまつ)を何度投げても、あさっての方向に飛んで行ってしまったり…
みんなで30分近く、悪戦苦闘しても…どうしても着火できず、最終的には大人が火の点いた長い棒をむしろの中に差し込んで、やっと点火させました。
例年の夜空を背景にした幻想的な炎は、素敵ですが…みんなで、苦労して苦労して点けた炎も、ちょっと不完全燃焼ではありましたが…十分に感動的でした!(*^^)v