吉田特別支援学校の給食問題
報道されていなかった〝重大な新事実〟を発見しました!!
本日、全国で給食事業を展開する『ホーユー』(本社・広島市)が先月末から突然営業を停止した問題で、児童・生徒と教職員の給食約280食がストップしてしまった吉田町の静岡県立吉田特別支援学校に伺いました。
私は、事件が発覚した一昨日の夜の段階で…「突然、学校から『明日から給食が提供できません。しばらくはお弁当を持参ください』と連絡が来て、本当に困っています」というSOSのメッセージをいただいていました。
吉田特別支援学校では、保護者から食材費として給食1食あたり320円だけを徴収。それ以外の光熱費や業者への管理委託費(人件費)は、県が全額負担しています。
給食が全てお弁当に切り替わるということは…家族に経済的、時間的、精神的な負担を強いることに他なりません。どうして、こんなことになったのでしょうか?
実はこの業者は、この9月から3年契約で、吉田支援学校での給食業務を開始したばかりでした!! 7月に県の教育委員会が実施した競争入札で、これまでの業者より格段に低い金額を出して落札。8月中に前社が雇用していた職員7人全員を引き継ぐ形で、業務を始めた直後だったのです。
「なので、9月なってからホーユーさんの給食が出たのは、1日の金曜と4日の月曜の2回だけなんです。あまりにもおかしくないですか?」と関係者があきれ顔で話してくれました。
マスコミ報道では「円安や物価の高騰などによるコスト激増でやむを得ず…」という業者側の弁明に沿ったニュースになっていますが…資金繰りが苦しかったにも関わらず、破格に安い金額で落札して、すぐに連絡が取れなくなったのであれば、話は全く違ってきます。
そして、当初の予定入札価格よりも異様に安い入札の県外の業者を、すんなりと落札者として認めた県の道義的責任も免れないことになります。いずれにしても、このことで本当に困るのは児童・生徒とその家族です。
学校の近くに、吉田町と牧之原市が施設組合で運営している公立の小中学校への給食センターがあるので、私は昨日から各方面に「緊急支援として、しばらく給食を提供できないか?」と相談してみました。
吉田町や組合の関係者のみなさんは、とても前向きにご検討くださったのですが…一括発注済みの食材、調理した副食や味噌汁、スープ類を容れる食缶や食器類の調達や洗浄、配送等、先にクリアしなければらない課題が山積し…お弁当を注文するようには簡単にできないことがわかりました。
そうこうしているうちに…県教育委員会では、業者が雇用している給食業務の職員7人を会計年度任用職員として直接雇用することを内定し、学校を通じて条件を通達。早ければ、来月から給食再開のメドはやっと立ちました。
しかし、静岡県では今日も、県内5つの学校で計1087人に給食を提供できない状況が続いています。
早朝には、牧之原市の相良総合グラウンドで開催された『第12回静岡県西部地区東区グラウンドゴルフ大会』に伺いました。
今にも降り出しそうな雲行きでしたが、西は掛川から東は牧之原市榛原までの6協会199人の精鋭が集結していました。
32ホールの大会の上位56人までが、11月の県大会(静岡県チャンピオン大会)の代表権を獲得しました。
現代の行政区分では、牧之原市や吉田町は「静岡県中部」なんですが…歴史的には遠州(遠江)の東端に位置していて、戦国時代には徳川と武田が、取ったり取られたりしていたし…(笑)
歴史的、文化的、感覚的には「中部でもあり、西部でもあり」「ホントは遠州だけど、駿河でもいいよね?」という微妙な地域なので…今でも、いろんな区切り方が存在します!(^^;)
…というようなことを頭の隅で考えながら、地元代表の県議として、歓迎と激励のご挨拶をさせていただきました。