知事の政治姿勢について
静岡県議会9月定例会は、本日26日から各会派の代表質問が始まりました。トップバッターとして登場した我が自民改革会議の杉本好重県議(61)が、山積する県政の諸課題について、川勝平太知事(75)以下、県の幹部に舌鋒鋭く質問を浴びせました!!
杉本県議は、45分間で15項目にも及ぶ質問の冒頭に『知事の政治姿勢について』として…、知事から2年前のいわゆる〝コシヒカリ発言〟のペナルティーとして給与やボーナス約446万円を返上するために提出された条例案について取り上げ…
「(今になっての)給与返上は、金銭によって県民感情を和らげようという知事の意図を感じずにはいられません。コシヒカリ発言による県民への責任を果たしたとお考えですか?」「自らの不適切な発言、言行不一致が招いた県政の混乱について『責任を果たした』とお考えなのですか?」「今後について、どのように知事は身を処していくつもりなのですか?」と矢継ぎ早に責め立てました。
これに対して知事は、苦虫を噛み潰したような表情で「給与返上のみをもって県民や県政への責任を果たせるのではないと考えています。引き続き知事の職にある限り県議会から辞職勧告を突き付けられた身であることを肝に銘じて、力の及ぶ限り県民のみなさまのために、残り1年9カ月の任期を尽くしてまいりたい」と答えました。
そもそもこの一件は、2年前の参議院補選の応援演説での知事の暴言によって、自民改革会議が突き付けた辞職勧告決議案が47票対20票の大差で可決されたのにもかかわらず、法的強制力がないのをいいことに辞任せず…
代わりに、自らが記者会見で「ペナルティーとして、12月の給与やボーナスを全額返上させていただく!」と大見得を切ったのに、その後はしれーと、返上に必要な条例案の提出を見送っていたことが原因だったわけです。
にもかかわず2年近くも言行不一致を続け、マスコミ報道により、しらばっくれていた事実が露呈して、大騒ぎになったら…「私は、ずっと(条例案を)出したかったが、出せる環境ではなかった」と、まるで議会側に責任があるかのような言い訳に終始したことで、7月には法的強制力のある不信任決議案が出され、可決に必要な4分の3の賛成まで〝あと1票〟という事態に発展したのです。
同期の杉本県議の鬼気迫る質問の連発を頼もしく眺めながら…「さて知事は今回、どう答えるかな?」と注目していましたが…
「辞職勧告を受けている身では『給与の返済あるいはボーナスの返上のご審議は極めて厳しい』と、自らそう思い込んでいました。理由の1つはコミュニケーションの不足があるかと思う」とか「(条例案)を出しても通らない。通らないような条例案を出しても意味がないと勝手に思っていた」と、なんとも煮え切らない説明で、煙に巻きました。
県議会では明日以降も、知事の政治姿勢や給与返上問題について、厳しい質問が予定されています。今後の答弁で、再び他者に責任を転嫁したり「また嘘を重ねている」と判断されれば…
今度は、知事本人が条例案を審議する総務委員会に呼ばれ、改めて説明・弁明を求められる可能性も出てきます。そして、すべての議案の採決は10月13日です。
<26日の代表質問>
【杉本好重(61=自民改革会議)】
1 知事の政治姿勢について
(1)知事の責任
(2)知事の進退
2 来年度以降の法人事業税の超過課税について
3 リニア中央新幹線建設に関するトンネル掘削土の処理に係るJR東海及び静岡
市との調整について
4 女性が働きやすい職場環境づくりについて
5 産前からの親準備教育の推進について
6 時流を捉えた観光誘客について
7 介護人材の確保、定着について
8 農業の新たな担い手の確保について
9 スタートアップ支援戦略を踏まえた今後の取組について
10 水災害への対応について
11 大井川鐵道の今後の在り方の検討について
12 学校教育のデジタル化について
(1)小中学校におけるGIGAスクール構想の推進
(2)県立学校におけるDXの推進
13 警察官の不祥事を踏まえた今後の取組について
【杉山淳(60=ふじのくに県民クラブ)】
1 財政健全化の推進について
(1)事業の廃止及び見直しへの取組
(2)ヴァンジ彫刻庭園美術館の無償譲渡
2 来年度当初予算編成における物価高騰等の適切な反映について
3 物流施策の推進について
4 土木技術職員の確保に向けた取組について
5 南アルプスの利活用について
6 本県における化学物質PFASの状況と今後の対策について
7 大学生の学びへの支援について
8 保育環境の体制整備について
9 難病患者への支援について
10 太陽光発電設備の設置推進について
11 新たな技術の導入による農業の課題解決について
12 漁港施設の有効活用について
13 県管理河川におけるしゅんせつの取組状況及び今後の方針について
14 教職員の人材確保に向けた取組について
15 浜名湖における水上オートバイの県条例遵守について
今夜は、榛南ライオンズクラブの本拠地である牧之原市地頭方のうおともで『ライオンズクラブ国際協会334-C地区 2R・3Z地区ガバナー公式訪問4クラブ合同例会』が開催されました。
県議会の後で、30分近く遅れて到着すると…会場の玄関前に、見慣れない巨大なライオンの置物が睨みを効かせていました!!(*^^)v