大逆風の中だけど…
自民党静岡県連は25日、静岡市内のホテルで『県下支部代表者会議』を開き、川勝知事の辞職に伴う県知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬を表明している元総務官僚で副知事の大村慎一氏(60)への支援体制について協議と確認を行いました。
ここ数日、派閥の政治資金パーティー裏金事件で離党勧告を受けた8区の塩谷立元文部科学相(74=比例東海)の離党に加え、3区の宮澤博行衆院議員(49=比例東海)が、女性問題報道を受けて電撃辞職。未曾有の大逆風が吹き荒れる異常事態にも関わらず、ごく一部を除く全県の支部長や代表者が集結しました。
冒頭挨拶に立った城内実県連会長(59=7区)は、宮澤氏の下半身スキャンダルでの辞職について「大変遺憾なことであり、さらなる信頼の失墜につながることであり、極めて残念であり、申し訳なく思っております。本当に申し訳ございませんでした」と、沈痛な表情で陳謝しました。
県連として、大村氏への推薦を決めた矢先での県選出の国会議員の新たな不祥事の発覚に、われわれ県議団も驚き、あきれ、激怒しているだけでなく、大村さんに申し訳ない気持ちで胸がいっぱいです。
国政における自民党への猛批判は、知事選にも甚大な影響を与えかねない状況だけに…城内会長は「我々は大村慎一立候補予定者を支えている大勢の県民の中の『1つの有力グループ』だとみなしていただきたい。その中でやれることをしっかりやっていきたいと思う」と神妙に言葉を選んで話しました。
最後に決意表明の舞台に立った大村氏は、周囲の雑音に動じた様子はなく、今まで通り真面目で紳士的な挨拶に終始しました。「私は公務員として36年間、北海道から九州まで全国で仕事をしました。各地で、地方自治の制度の企画立案をしてきました。そういった中での私の持つネットワーク、人のつながりや経験が、静岡県政に全部つぎ込めるんじゃないかと思っています。県政の信頼を取り戻していくためには、軽い言葉ではなく、言った言葉については、必ず実行していく努力をしっかりとしていきます」と力説しました。
そこから選挙戦までのさまざまな協議事項を確認した後の質疑応答で、浜松市のある支部の支部長が挙手をして以下のような強い意見を述べました。
「県全体で苦慮しながら、執行部が〝大村候補〟と決めたのに…自分たちの地区だけは『鈴木候補で行く』と決めた支部があるという新聞報道がありました。特にその浜松市中央と浜名支部が、あたかも浜松市の意向のように言われのは心外です。浜松市にはたくさんの支部があります。ただでさえ、自民党を揺るがしているところが、自分勝手に大きな声を上げるのは我慢できません! こんな時だからこそ、我々は一致団結しなければなりません。静岡県下、みんな一緒に進んでいきましょう!!」
まったくもって「その通り!!」だと思いました。
久々に 澄み渡る空
さくらんぼ