鈴木新知事の初会見の全文
昨日は、大石家の予期せぬ〝大事件〟に舞い上がってしまい…静岡県議会議員のブログなのに、県政の大事な話題を完全スルーしてしまいました!! すみません!!(^^ゞ
新しい知事に就任した鈴木康友知事(66)の初めての記者会見の全容を、遅ればせながら県公式YouTubeから文字起こししてみました!(*^^)v
選挙戦の争点だった「リニア中央新幹線」や「浜松市篠原地区の野球場」、そして自らが公約に掲げていたはずの「県東部への医大誘致」などの諸課題について、県政記者クラブの記者さんたちからなかなか厳しい質問が飛んでいました。
鈴木知事の「理解や認識不足」な部分がはっきりわかります。そして、いかにも「老練な政治家っぽい」過去の実績や自身の得意分野に対する「饒舌さ」と「こだわり」、しかし一方で、選挙戦時の公約や発言の「軽さ」や「慎重さ」が垣間見れて、面白かったです。
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【知事】
では、よろしくお願い申し上げます。先ほど就任式をすませまして、いよいよ県政を司るということで、私の仕事もスタートいたしました。今回、県民のみなさまから御負託を受けまして、県政を推進していくことになりました。ス
ローガンであります〝オール静岡〟で「幸福度日本一」の静岡県を作っていくという目標に向けまして、これから様々なみなさまとともにですね、この取り組みをしていきたいというふうに思っております。
4期16年「国土縮図型都市」と言われる浜松市の経営を行ってまいりましたけれども、やはり国土縮図型ともいえる静岡県の、この運営、経営に対してですね、しっかりこれまでの経験を生かして取り組みをしていきたいと思います。 一方リニアの問題、あるいは遠州灘の海浜公園野球場の問題とか、様々な懸案もございますので、まずはしっかりと職員のみなさまからヒアリングを受けてですね、全容を把握した後、スピーディーにことにあたっていきたいというふうに思っております。
さまざまな課題ございますけれども、議会の皆様、関係者の皆様としっかりと連携をしながらですね、県政の発展に尽くしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
【司会】
それでは質疑に入ります。幹事社様、よろしくお願いをいたします。
【幹事社】
幹事社の日本経済新聞の〇〇と申します。よろしくお願いします。3点ほど質問をさせていただきます。1点目が、今後の県政運営の、運営の大方針等、あとはまずは取り組みたい県政上の課題について伺えればと思います。
2点目が、まもなく始まります6月の議会であったりですとか、各首長への挨拶回り、会派との調整など、今後の主なスケジュールを伺えたらと思います。3点目が、まさに3月とか5月など、国のモニタリング会議や県専門部会、あるいはボーリング調査など、リニアを巡って動きがありますが、リニアについて先日、JR東海や国交省の関係者とも会いたいというような発言もありましたが、この点についても、取り組むべきポイントを具体的に伺
えればと思います。
【知事】
はい。まず1点目ですけども、大きな目標としては、先ほど言ったような、幸福度日本一のですね、静岡県を目指していくということでさまざまな政策を行っていかなければいけないわけですけれども、まず今回の選挙を通じてもですね、非常に県民の皆さんの関心の高かった産業政策、経済政策という分野がありますので、これはわれわれ、私の今までの経験も活かしながらですね、産業政策等に力を入れていきたい。
スタートアップの育成などもそうですし、企業誘致もそうですし、あるいは第一次産業などの振興もそうですし、観光振興、あらゆる分野のですね、産業振興などに取り組んでいきたいと思いますし、懸案のリニアとか、野球場などですね、個別問題に対してもしっかり取り組んでいくと。そのためにも議会の皆様等々とですね、まずはコミュニケーションをしっかり図っていくということが必要かなというふうに思っております。
2点目でございますけども、既にいくつか面会の申し出等もございますので、できるだけこうした市町の皆様とかですね、とのコミュニケーションを取っていくということを行っていきたいと思いますし、二元代表制の一翼であります議会の皆様とのですね、関係構築ってのは大事でございますので、正副議長とのお話し合いとかですね、各会派へのお話し合い等はですね、早期に行っていきたいというふうに思っております。
もう具体的なスケジュールとしてはですね、もう公式のものはですね、もう6月1日から入っておりまして、富士山静岡空港の開港15周年記念式典、翌日はですね、浜名湖花博の閉場セレモニー、こうしたところからですね、正式、以降もスタートさせたいと思っております。
3点目のリニアにつきましては、これはまずですね、基本的にはこれからしっかり、職員の皆様からレク受けますけれども、全容を把握するとともにですね、期間中からもお話を申し上げてきた通り、県と、それからJR東海、国、大井川流域の市町のですね、連携のもとにですね、1つ1つの課題をクリアしていくということが大事でございますので。
まずは、まずそうした体制作り、そのために各主体とのコミュニケーションをとっていくということで、JR東海
の社長とかですね、あるいは国交省ともですね、早くお会いをしてですね、コミュニケーションをとっていきたいというふうに思っております。
またいくつかの市町の首長さんからも御意見として出てましたけれども、課題解決に加えてですね、静岡県としての、リニアに関わるメリットの部分をですね、しっかりJR東海さんと交渉してほしいという御意見もございますので、そうしたことは並行してやっていく必要があるかなというふうに思っております。私からは以上でございます。
【幹事社】
はい。ありがとうございます。今の回答に関して、御質問のある社さんは挙手のほどよろしくお願いいたします。はい、お願いします。
【記者】
すいません、静岡朝日テレビの〇〇です。3点目にお尋ねしました、リニアの関係です。今、知事の方からもJR東海の社長とも早く会いたいというような、関係者とも早く会いたいというようなお話がありました。JR東海の社長
も、これまでの会見で早く知事に会いたいというふうにおっしゃっていましたが、スケジュール的には何時頃に会いたいというふうに?
【知事】
まだ決まってはないので、はい。これはスケジュール調整をしていただいてですね、関係者で、まだお目にかかってたことがございませんので、そっからまずスタートしたいと思います。はい。
【記者】
中日新聞の〇〇です。お願いします。〝幸福度日本一〟という話があったと思うんですが、最初なのでお尋ねするんですが、これは明確な指標とかがあって、静岡県が今、そういうものがあれば教えていただきたいのと、静岡県が何番にあって、これがどうすれば日本一になるのかっていう、そういったことについてお尋ねしたいです。
【知事】
今、この幸福度についてはですね、ウェルビーイング指標というのが、国の方でも、これを整備していこうということで、作業が進んでいるというふうに伺ってますし、これ世界的にもそういう動きがございます。そういうものを、実は静岡県でも活用していきたいと思ってまして。
これらの中心で動いていらっしゃる南雲さんという方がいらっしゃいますけれども、また南雲さんにもいろいろ御指導いただきながらですね、県としても、県全体のウェルビーイング指標をどう作っていくかということも、これから検討していきたいと思っております。今の時点ではそういう段階でございます。
【記者】
今の時点で、全国47のうち何県何位にあるとかそういったものではないという
ことですか。
【知事】
はい。まだ、これ整備途上でございまして、各、浜松市も実はワークショップなんかをやりましたけれども、まず全国的にこれを、ウェルビーイング指標を使って、いろんな調査をしたということでもありませんし、これは南雲さんも言ってるように、いわゆる格付けをするものではありませんので、いろんなこの項目で指標が出た中で、例えば強みを伸ばしていくのか、あるいは弱みを強化していくのか、それは各市町の戦略の中で取り組んでいくというものでございますので、まず、全体として、そのウェルビーイング指標を使って、それぞれの地域の住民の幸福度を上げていくためのツールであるということで、決して順位付けをするものではないというものであります。
【記者】
NHKの〇〇と申します。よろしくお願いします。まずリニアの関係なんですけれども、先ほどの鈴木知事が「JRや流域の自治体とも連携していきたい」というお話ありましたけれども、他県、沿線との自治体との連携について、今どのように考えていらっしゃるのかというのと、あと6月に規制同盟会の総会があると思うんですけれども、参加する場合は、どういうお話を沿線の自治体としていきたいかというところを教えてください。
【知事】
これ、まだこれから職員の皆様からヒアリング、レクを受けてですね、全体を把握した中で、私の頭の整理もしていかなければいけませんので、今、この時点で具体的にどういう発言をしていくかは決めておりません。ただ、関係する沿線の皆さんとですね、コミュニケーションを密にして連携していくということが大事でございますので、そこはやっていきたいというふうに思っております。
幸いなことに、神奈川の黒岩知事とも、長崎、山梨県の長崎知事とも、愛知県の大村知事とも昔から非常に昵懇でございますので、良いコミュニケーションをとれるというふうに思っております。
【記者】
今、お話あった長崎知事との関係もそうなんですけれども、今、高速長尺先進ボーリング、山梨県で進んでいる調査について、先日県の専門部会でも、事実上容認したという形になってますけども、このボーリング調査については、どのように進めていくのでしょうか。
【知事】
そうですね、これもまだすいません、しっかりしたレクは受けてませんけれども、私自身、この調査自体はね、私はやるべきだと。まず調査なくして前には進みませんので、詳しい、どういう調査内容か等は、これから伺ってまいりますけれども、一般論として、私は調査を進めていくべきだというふうに思っております。
【記者】
ありがとうございました。あともう1点、実務的な県庁内での組織の考え方なんですけれども、今、現状の県の人事ですとか、部署の形は川勝県政時代のものになってまして、例えば県の幹部の人事を今後一新する考えがあるのかというのと新たな部署の設置など、何かふんわりとしたものでもいいんですが、お考えにあるものがあれば教えてください。
【知事】
それも含めて、今日、就任したばかりでありますので、まず全容把握から、あるいは県庁の中のですね、組織体制も含めて、しっかりレクチャーを受けた上で判断をしていきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございました。
【記者】
すいません、朝日新聞の〇〇です。全容把握をまずされたいということですけれど、大体どれぐらいを目処にできるかなと。
【知事】
そんなに時間がかかるものではないと思いますけども、これまでの経緯だとか、あるいは、例えば専門部会の役割でありますとか、国と、いやJR東海との、今、関係がどうなってるかとか、その辺の細かなことはですね、まだレクチャー受けておりませんので、まずはそこから始めていかなければいけないと思いますし、そんなにあの時間はかからないと思います。
【記者】
合わせて県庁の部署とか、そういった、副知事も選ぶ、選ぶというか選任できることになると思うんですけれど、そういった体制を改めたり、色を出していくっていうのはいつぐらいからやっていきたいとかいうものはありますか。
【知事】
すいません、まだそこらへんの具体的なですね、このぐらいみたいなものは目処として持ってませんが、あんまりダラダラしてるつもりはございませんので、可能な限りの中でスピーディーにことを運ぶ運んでいきたいとは思っております。
【記者】
なぜこのようなことを聞くかというと、既に浜松市長として経験がおありになるので、大体そういうのが見通せるのかなと思ったんですけど。
【知事】
もちろん市での経験はございますけれども、やっぱり、非常に、今回の場合は、非常に関係者が多いことですし、県だけの一存でなかなか進まない部分もありますので、そこはあまり喧々にことを運ぶとですね、新たな摩擦を生じさせてはいけませんので、慎重かつスピーディーということで進めていきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。
【司会】
他質問ある社さんいらっしゃいますでしょうか。
【記者】
朝日新聞の〇〇と申します。これもちょっとまだ、すぐには即答は難しいかもしれないのですが、選挙戦の
中で、伊豆東部担当の副知事、あるいは、戦略官を置かれるとおっしゃっていましたが、これはあの、新たな人をあてるのでしょうか、それとも今ある2人の副知事に役割をつけるようなものになるのでしょうか。
【知事】
置くとすれば、やっぱり新たに選任をしていくということになりますので、副知事の場合は同意人事になりますので、議会との関係もございます。戦略官という形で、われわれ知事部局の中で、そういう部署を作る場合は、同意人事は必要でございませんので。
とは言うものの、議会とのですね、了解は必要だとは思いますけれども、いずれにしましても、そう言った役割の部署はあってもいいかなと。私、今、天竜区の副市長を置いた経験からいってですね、しっかりそれぞれの市町に寄り添って、いろんな要望をですね、受けて、一緒に寄り添っていろんな課題解決に向けて取り組んでいくような立場の、人はですね、必要になるかなとは思っております。
【記者】
ありがとうございます。あとちょっと別件になるんですけども、浜松の野球場の関係なのですが、いつの、当選後ですかね、県と市と、あるいは企業なんかも含めて協議体のようなものを作るようなお考えもお話されてたかと思うんですが…前のスケジュールでは6月議会で、もう野球場の絞り込みなんかも、ちょっと始めようっていう話にはなってたかと思うのですが、ということはちょっとあの野球場に関しては、6月議会より後になるような感じ、イメージでしょうか。
【知事】
そうですね。申し訳ございませんが、県市あるいは必要に応じて民間を入れたあの協議体の中で、構想もう1回練るっていうのは、私の私見でございますので、まだあの、浜松市長にも打診はしておりませんし、議会の了解も得られておりませんので、これから私なりのその考え方をですね、お伝えをして、そうしたことが可能であればですね、もう1回そこから、やっぱり構想練り直すことが必要だと。拙速に、ここはですね、決めない方がいいかなと思っております。
【記者】
わかりました。まずこれから、ちょっともう一度計画というか構想を練り直す作業に…という。
【知事】
私は、私自身はそうしたいなと思っているということであります。
【記者】
はい、わかりましたありがとうございます。
【司会】
他、質問ある方いらっしゃいますか。じゃあ、お願いします。
【記者】
中日新聞と申します。お願いします。球場の関連でもう一点お聞きしたいんですけども、6月議会だと、公園全体の
基本計画の成案が停止される見込みなんですけども、その公園整備自体の話と球場の話っていうのは分けて考えようというお話でしょうか。
【知事】
公園自体の構想という?
【記者】
遠州灘海浜公園の篠原地区自体の基本計画が6月に提出される予定というふう
に担当課は
【知事】
すいません、ちょっとまだ僕聞いてなかったもんですから。
【記者】
これから検討ということですか。
【知事】
「これから検討する」ということなので、はい。すいません。申し訳ありません。
【司会】
共同通信さんお願いします。
【記者】
共同通信です。よろしくお願いいたします。そして若干ちょっと答えづらい質問になってしまうかなと思うんですけれども、リニアに関しまして、選挙戦の後半でですね、岐阜県の水枯れの問題等もあったりしたことで、鈴木知事自身も、あの、推進の立場をとっておられた中で、若干その推進のトーンというのが下がっていってるようにいろいろ演説とかお聞きして感じておりました。
それは、非常に答えづらいかと思うんですけれども、着工を100としたときに、仮に川勝氏、川勝前知事のスタンスが50程度だとしたら、今の知事の中でのその数字といいますか、何かこう、どのぐらいの温度感なのかなっていう非常につかみづらいのですが…
【知事】
ちょっと、どのぐらいってな言い難いところですけども。いや、一番の方がやっぱりこれ信頼性の問題なんで、結局、あの報告が遅れたりとかですね、あの対処が後手になると、それは岐阜の市町のあの工事の周辺のね、住民の皆さんだけではなくて、関係する全体にJR東海さんに対する不信を広げてしまうことになりかねませんので、そこはしっかりしていただきたいと思っております。
必ずしもまだ全容を発表していただいてるわけではないんで、どれくらいの影響があるかわかりませんけども、はい悪いことは早く報告するってのは鉄則でありますので、あまり隠してるみたいな報告が遅くなるってのは事業者として良くないんではないかなと、そういう気はしております。はい。
【記者】
まずはそういうとき、まずはそういうところでのJRとの関係構築というか、そういうところをしっかりしないと。
【知事】
そうですね、その辺はちゃんと社長にも言わなければいけませんし、国の方もね、しっかり指導監督の方をですね、お願いをしたいというふうに思います。はい。
【記者】
そこら辺のその、信頼構築等の問題が何て言うんでしょう専門部会ではそのボーリングの事実上の容認は出ておりますけれどもそれを県として流域自治体に確認したりとかいろいろとあると思いますけど、そこで県として容認するかどうかっていうことには、そこのJRとの関係も影響を及ぼすそうですか。
【知事】
いや、調査自体は、また別の問題だと思いますので、そこはあの工事とは切り離すべきだと思います。先ほど一般論としては申しましたように、調査自体私はやるべきだというふうに思っておりますので、はい。
【記者】
ありがとうございます。
【記者】
SBSです。今の質問にちょっと関連するんですが、リニアについて、鈴木さんが知事になられたことで、沿線の知事ですとか市長からは、早く着工をしてほしいというようなお話があります。川勝前知事のときには、ちょっとゴールポストを動かしているんじゃないかという指摘もあったんですが、鈴木さんは鈴木知事は着工にゴーサインを出すとしたらどこの形で、どういうふうになればゴーサインを出しますか。
【知事】
はい。今出てる課題が、しっかり解決案がですね、示されて、それをもう各主体が合意をするということで、全体としての懸念が払拭され、特に流域沿あの流域市町のみなさんが、の不安がですね、ある程度解消されるということが、やっぱり必要かなというふうに思いますし、最後はそうは言ってもですね、どこかで政治的な決断も必要かなと思います。
ただそこまでは、できるだけ皆さんに納得していただけるような努力をしていくということが前提となると思います。
【記者】すいません、中日です。お願いします。知事になられて、辞職されたの肩書きなどありましたら、以前、山梨県の顧問を務めてたと思うんですけど、辞めた役職、または続けていく役職、教えていただけますでしょうか。
【知事】
はい。山梨県の政策顧問は、もう辞任をいたしましたし、私やってた会社も、あの時に後継に譲っておりますので、基本的に残っているものは、あの、大きなものはないと思います。はい。
【記者】
ありがとうございました。あと浜松市長時代にですね、行財政改革で成果を残されたかと思いますが、県の事業の見直しなどについて、どのようなスケジュール感でこうやっていきたい、あるいはその事業見直し自体、こうやっていくのかも含めて教えていただければ。
(知事)
はい。行革自体はこれは常にやっぱり、必要なことだろうと思ってます。ただ、今日、就任したばかりでございますので、財政状況も含めて、これから担当の皆さんから状況報告ありますし、県と市と全て同じというわけにはいか
ないと思いますので、その違いも含めて、どういう形でですね、行革について進めていったらいいのかは、これから検討したいと思っております。
【記者】
読売新聞です。すいません野球場の話に戻って恐縮なのですけれども、あの構想を練り直すっていう話がありましたけれども、ちょっと、もう1回それのその趣旨というか、その基本計画っていうものを作り直すのか、その構想を練り直すってのはどういうイメージなのかっていうのと、選挙戦中で出てきたの開放型ドームでコストダウンっていう考え方があると思うんですけども、これはその話の中でどういうふうに位置づけされているのか。
【知事】
実は、これ市の方からも、私以前は規制同盟会という形で要望する側で県の方にお願いをしてたわけですけども、その時には、市としても、もう相当の投資をする覚悟で、県の方にはそういうこともお伝えしておりました。
それは周辺整備も含めてですね、市として、そこは応分の責任分担しますよ、ということで、球場については県に責任が、責任を持って整備してもらいますけども、他の部分は、基本的には市がやる覚悟でおりましたので、ただそこのところのですね、まだちゃんと市がどういう整備をして、どのくらい投資するかとか、あるいは球場自体がどういうふうにするかとか、これ民間投資も金入ってくる可能性がありますんで。
そうした民間の役割分担をどうするかとか全くその辺がまだ見えてない状態でありますので、その中心となるドームだけがね、取り沙汰されても、全体計画として、どういういわゆるボールパークというような形であれば、どういう施設整備を誰が責任を持って、どれだけ投資するのかとかそういう全体構想が見えてない段階でありますので、まずそっちが先じゃないだろうかというのは、私の思いであります。
ですからそこをもう1回やりたいなということと、やっぱり民間の皆さんに聞いてみると、あのドーム型にして、多目的にしないと民間としては受けられないと。稼働率が保証できなくなるというお話があるんで、作ったからやっぱり稼働率がアップしてですね、その施設が生きていかなければいけませんので、そういう点では民間も入れて行かなきゃ、知恵を出さなければいけませんけれども、そういう中でコストダウンするには、その完全密閉型にするよりも、開放型にして、空調等のですね設備を省いてですね、そうするとメンテナンスコストがぐっと下がりますし、最初の初期投資も減りますので、そういう形でコストダウンしていくという、これは民間からの御提案がございましたし、私は非常に合理的だなというふうに思いましたので、コストダウンをすることが必要だと思いますし、あと事業形態としても当然これPFIのような形で、どういう受け皿ですね、いろいろ民間企業にも入ってもらったSPCが作られると思いますが、そういうところが長期で、この受けていただくということになりますと単年度のコストが、がくっと下がります。
例えば20年間の長期の契約になりますと、1年1年単位の財政負担額っていうのは、非常に小さくなりますから、そういう点で財政に対する負担も減りますので、そういうことも含めてね、全体をちゃんと計画しないと、何か370億かね、ドームかドームじゃないのかとか、それだけで判断するっていうもんじゃないだろうなというのは私の個人的な見解ですので、ぜひ最初のその全体構想の部分からもう一度、私は見直すさないと判断謝るんじゃないかなという、そういう個人的にそういう見解を持っております。
【司会】
はい。すいません、ちょっと冒頭の幹事社質問がだいぶあの広範囲の聞き方をしてしまったので、大変恐縮なんですけれども、それ以外の質問も含めて、質問のある社さんは挙手の上、質問いただければと思います。ご質問のある方いらっしゃいますでしょうか。テレ静さん、お願いします。
【記者】
テレビ静岡と申します。よろしくお願いします。鈴木知事については、規制緩和はこれまで求められてきた印象が強いんですけども、これから県のトップとして、何か具体的に規制緩和を求めるような何か
を考えてはありますでしょうか。
【知事】
まず浜松でやった土地利用の規制緩和は、これは結構、県内歩いてみて、ニーズが高かったんで、これはぜひやりたいなと。そのことによって、調整区域全部とはいかないまでもですね、一定程度のあのインター周辺でありますとか、企業誘致、適地のところはですね、規制緩和してもらって、企業立地ができるようなですね、土地にしたいと、こういう規制緩和をまずやりたいと思います。
先ほど就任会見でもお話しましたけれども、ライドシェアみたいなですね、私が取り組んできたことがありますので、これ全国の地方都市は、みんなこれはぜひやりたいというところが多いわけですけども、県内もね、非常に公共交通で困ってるとこがたくさんありますので、こういうことはですねぜひ普及させていきたい、というふうに思っております。
【記者】
静岡朝日テレビです。先ほど知事室で伺ったことと同じことになって恐縮ですけれども今日どちらからいらっしゃって、知事公舎はいつ入られるご予定か、今の公舎の状況も含めて教えてください。
【知事】
今日はですね、昨日、豪雨災害で、静岡にいないとという危機管理上のことで、ホテルに急遽宿泊をしまして、今日ホテルからこちらに来ました。公舎、まだ前知事が、今はまだ荷物整理を行っている状況でございますので、それが済み次第、相当施設自体も老朽化して傷んでるということも聞いておりますので、まず状況を把握した上で、公舎自体のこれからの利用をどうするかということも含めて検討していきたいと考えております。
【記者】
公舎に入るまではホテルから通われるということになるでしょうか。
【知事】
今、それも毎日ホテルっていうわけにもいきませんので、浜松から来るのか、あと、賃貸マンションもね、今探していただいてるんで、それが見つかればですね、そこが一つ拠点になるかなと思いますけれども、それまでは今どういう形で登庁するかはこれからのまた秘書課の方と詰めていきたいと思います。
【記者】
ごめんなさいもう1点、知事に就任されてからですね川勝前知事と会う機会っていうのはありましたか。
【知事】
まだないです。はい。
【記者】
会うご予定というのは。
【知事】
今のところ、私自身もバタバタしてて。特にこちらからはアポイントは入れておりませんし、ご連絡もいただいてないので、すいません、まだアポは取れておりません。
【記者】
ありがとうございます。
【記者】
NHKの仲田です。たびたびすいません。静岡大学と浜松医大の大学再編について改めてお尋ねしたいんですけれども、現状の両校の認識は平行線のままの状態で、あの川勝前知事は大学の自治のため関与しないという考え方でいらっしゃったんですけれども、今後、鈴木知事はこの問題について関与されるのかどうかというのと、再編の方法について鈴木知事としての今のお考えを教えてください。
【知事】
以前はやっぱり期成同盟会を率いてた立場として、当然それは推進側として積極的な活動をしておりましたけれども、今、立場変わりましたので、考え方として私は医工連携は進めるべきだと。
これからもうこれから非常に厳しい時代に入っていきますので、大学自体がですね、特徴を持った大学をこれから作っていかなければいけない、特徴のないあの総合大学がたくさんある現状ではですね、国際競争にもなかなか勝っていけませんので、それぞれやっぱり特徴を出したですね、大学に転換していくということが必要ですし、医工連携ってのはこれ世界的な趨勢でございますので、こうした取り組みが可能になればですね、国内だけではなくて海外からも優秀な人材がたくさん来れますしそうした取り組みの中で輩出される人材っていうのは、県にとっても非常に大きな財産になりますので、私は長い目で、大きな視点でいけばですね、こうした取り組みはぜひ進めていくべきだと思います。
私自身がどう関われるかっていうと、もう残念ながら今もう立場変わりましたので、直接的な関与者としては、関わることができませんけれども、あの発信をするとかですね、私ができる範囲で応援できることはしていきたいと思いますし、あともう1つはやっぱり静岡側の大きなビジョン作りですね、静岡県発としてのビジョン作りとか、静岡をどうこれから将来的に尖った大学にしていくかというようなことに関してはですね、もし必要があれば、ご相談に乗ったり、難波市長とか静大の関係者とかと、そうしたお話はさせていただくことはもうやぶさかではないということでございますので、今のところ具体的にどういう形で変わっていくかということは未定でございます。一般論としては今申し上げたようなことでございます。
(司会)
他お願いします。
(記者)
静岡新聞の〇〇と申します。鈴木知事は選挙戦中に、あの東部の方に医大を誘致するっていうような訴えをされてたと思うんですが、それについて今のお考えというか、お聞かせください。
【知事】
可能性としてゼロではないとは思いますけれども、よくよく状況調べていきますと、やっぱりこれからどんどん人口が減っていく中で、お医者さん自体も、マクロとしてはですね、もうまもなくお医者さんが余る、当然地域的な偏在は残ると思いますけども、そういう時代に入ってきますので、なかなか新たな医学部の新設っていうのはハードル高いなとは思っています。
ただ、さはさりながら東部地域、まだまだお医者さん足りないということがありますので、今やってる医学修学奨学金制度、あの県がやってる制度ありますね。
例えばあれの定員を増やして増やした分を、東部専用というかですね、東部地域限定のですね、お医者さんの供給システムにしていくというような、そういう即効性のあることはできると思いますんで、そこはまた知恵を絞っていきたいと思っております。
【記者】
そうすると、ちょっと誘致というのは少し難しいかなというか。
【知事】
すぐにもう即誘致できるとはなかなか考えられませんので、可能性は探ることはやぶさかではありませんが、それよりも即効性のある、まずは政策に重点を置いた方がいいかなと思っております。
【記者】
ありがとうございました。
【司会】
他はいらっしゃいますでしょうか。お願いします。
【記者】
時事通信の〇〇と申します。今の質問に関連するんですけども、選挙中、東部のポテンシャルっていうことを盛んにおっしゃってましたけれども、今、いざ知事となってみて、ポテンシャルで一番何をされたいかということですね、午前の就任式などを聞いていると、産業を興すというような企業誘致なのかなという、ざっくりと思ったんですけども、その辺をお聞かせください。
【知事】
東部とも言ってもですね、地域によってちょっと違うんですよね。今おっしゃられたように富士富士宮の岳南地域とか、○○地域っていうのは、かなり企業誘致のポテンシャル可能性のある地域でありますので、そういうところは今言った土地を生み出す手法などを用いてですね、企業誘致をすることができると思います。
特に半導体のようなですね、先端産業はですね、非常に向いてると思いますので、そうした可能性を非常に感じているところでありますし、伊豆とかの地域はですね、もちろんスタートアップをね、呼び込んでくると。スタートアップが来ると、若い人たちが増えますので、かなり地域が活性化しますし、スタートアップが来ると経済成長が非常に伸びるという相関関係がありますので、やっぱりそういう意味では、伊豆地域とかですね、沼津、三島とかあの地域にはスタートアップの育成だとか誘致だとかそういう取り組みが非常にいいんではないかなというふうに今思っております。
【記者】
川勝前知事が力を入れていた、観光とかですね東部でのですね、観光とか文化振興とかその辺についてはいかがでしょうか。
【知事】
もちろん観光については私もずっと力を入れてまいりましたので、ただ観光っての今かなり形態が変わってきてますので、単に何か団体客を呼び込むみたいな観光からですね、相当コンセプトを決めてやっていかないと駄目なので。
私の市長時代だったのは、ビーチマリンスポーツを振興することによって、若い人を集客するという取り組みをしましたけれども、伊豆半島なんかもっとね、ビーチマリンは可能性ありますので、それと観光と、掛け合わせるとか、さっき言ったスタートアップもまんざら観光と無関係ではありませんので、そういう観光といっても、新しい切り口で作っていかなければいけませんし、文化もそれぞれの地域に特徴ある文化がありますので、そこで知恵を絞る必要があると。
私、浜松の場合、音楽でございましたので、ユネスコのクリエイティブシティにアジアで初めて音楽創造都市に認定をさせたり、ショパンコンクールと浜松のピアノコンクールを姉妹コンクールにしてですね、ピアコンの価値をぐっと高めたり、蜜蜂と遠雷の小説のですね、テーマにもなりましたし、今の浜松のピアコンのですね、上位入賞者はショパンコンクールの予選免除されるんですね、
こういう、これ、あのすごい扱いでありますけども、あんまり知られてないんですよね。だから文化といってもいろんなやり方、それぞれの地域の特性を持った文化振興がありますので、それはもうそれぞれの地域に合わせて、文化を高めていくようなことは、当然のごとくやっていきたいと思っております。はい。
【司会】
他、質問ある方いらっしゃいますか。お願いします。
【記者】
共同通信の〇〇です。お願いします。選挙戦の中で鈴木新知事は川勝前知事の、これまでの県政運営を評価するような場面もあったかと思います。その中で発信力の点であったりですとか、文化振興に力を入れてきたというようなことだったり、リニアの課題を明らかにしたというところ辺りというような、こう評価する点を挙げた上で良いところを引き継ぐというようなことをおっしゃっておりました。
で、これを更に具体的にどういう、その川勝前知事の、良かったところ、こういうところをこうしていくっていうのがあったりとか、逆にこういうところはちょっとあまり評価できないので、新知事としてはどういうふうに運営を変えていくのを改善していくのかそういうの具体的なところがあればお願いします。
【知事】
はい。発信力は今ちょっとお話をしたのでご理解いただけると思いますが、私も川勝知事、見習ってですね、しっかりいろんな静岡県のいいところとかね、文化を大いに発信を、国内外に発信をしていきたいと思いますし、リニアに関しては課題をクリアにしていただいたので、今度は、私がそれを課題を、明確にしていただいたんでそれをしっかりと現実的な解を見出して、クリアしていくというのが私の役目だと思ってますし、やっぱり川勝知事ができなかったというか、川勝知事と違うというところでいえば、やっぱり議会との関係だと思うんですね。
やっぱりこれ二元代表制ですから、ですから、しっかり議会との関係構築をしていかないと、政策が停滞をしますし、極端なこと言うと、1本の政策も実現しないと。予算も執行できないという状況になってしまいますので、議会との関係が必要だと、あとは国とのやっぱり関係ですね、国に対していろいろとですね、もちろん物言うとこは物言う。ですけども、やっぱり国とのパイプ、関係性ってのは非常に重要でありますので、そこは私は自分なりにいろんなパイプ持ってますので、それはもう全面的に駆使して、今までちょっと細ってた国とのパイプはですね、もう一度再構築していきたいと思っております。
【記者】
ありがとうございます。
【司会】
質問ある社さん、いらっしゃいますでしょうか。お願いします。
【記者】
ごめんなさい。朝日新聞の〇〇です。すいません、しつこいようであれなんですけど、リニアについて、専門部会は継続でいいですか。
【知事】
はい。専門部会、継続とかっていうよりも専門部会の役割はね、これも科学的な専門的な知見でそれの役割を果たしてきたと。ただ、その状況、中身、等も含めて、これからレクを受けますんで、その中でそのあり方も含めてですね、検討していきたいというふうに思います。
(記者)
ちょっとごめんなさい。47項目課題があって、県は17、終わったと。確か静岡市は31ぐらい終わったとかっていう話で、ちょっとずれがあったかなと思うんですけども、要するにこれまでの遅れっていうのは、この数字に象徴されるような県のその認識というのが非常に厳しいというとあれなんですけども、ゆっくり目というかですね。
そういう意味ではこれを早くしていくというか、解決をしっかり進めていくとなると、ここの部分の議論をかなり進めていかないといけないのかなというふうに思うんですが、それについてはどういうふうに受け止められて、このまだ17ぐらいかなあということと、あとどうやって早く進めていくというか、解決の道を探っていくのかっていうの、もう一声いただけると。
【知事】
本当にこれから2、3日でいろいろなレクチャーが始まる中で、リニアの問題についても、しっかり伺っていかなければいけませんので、いまここで軽々にここでご回答できないのが残念でありますが、そういう意味では今、奇しくも静岡市の話が出ましたけれども、あの難波市長は元々リニアの担当でしたし、土木の専門家として非常に知見を持ってますので。
これかなり私、県市でこの問題に対して、連携してやっていける体制が整ったなと思っておりますので、そこは難波市長ともですね、コミュニケーションをとりながら早期に課題解決に向けて取り組んでいきたいと思います。
(記者)
ごめんなさい、最後1点だけしつこくて、ボールパークなんですけど、要はさっきの話だと、ボールパーク構想を前提に、県と市と民間の方々が話をする場を作って、練り直しますというそういうことでいいですか。
【知事】
そうですね。もう元々単に球場だけ作るっていう話ではなかったんで、周辺整備も含めてやりますよと。漠然と市が例えば土地は市の方で用意してよねとか、何か周辺の部分は市もちゃんとやってよねとか、そのぐらいの話はありましたけども、具体的にまだですね、市がどういう整備をするのかとか、全体構想でまだ民間もかなり投資する可能性も秘めてるというのもわかりましたので、民間の投資をどう呼び込むかとか、その辺はね、ちゃんと計画しないと拙速にはできないなあというふうに思っております。はい。
【記者】
いったん、あの県の3案というのは、あのペンディングにして、もう1回全体構想として乗り直すという。
【知事】
今の時点で私の私見ですけどね、あくまで。まだ議会ともお話し合いしてないので、はい。
【記者】
それを提案していくっていう。
【知事】
そうですね。はい。
【記者】
すいません。ありがとうございます。
【司会】
他いらっしゃいますでしょうか。よろしいですかね。はい。かしこまりました。以上をもちまして、知事の就任記者会見を終わります。ありがとうございました。
【知事】
どうもありがとうございました。
昨日、電撃入籍した次男夫婦については、ワタシも元ジャーナリストとしていろいろ取材したり、報道(笑)したい思いも強いわけですが…そこは、家族とはいえ、2人ともちゃんとした大人なので…現時点で根掘り葉掘り話を聞いたり、個人情報をつまびらかにすることは控えます!(^^ゞ
まあ、同じ敷地に住むことになったので、この先おいおい、少しずつでもご紹介できれば…と願っています!