
牧之原市と吉田町の境を流れる二級河川坂口谷川(さぐちや)川の河口に竣工した津波・高波防災のための水門の完成式典に、両自治体を代表する県議としてご招待いただきました!!
富士山静岡空港の直下を流れるこの川の最下流域の治水を担う水門事業は、東日本大震災直後の2011年夏に結成された水門建設促進期成同盟会を中心に、関係各位の素晴らしい連携と懸命なご尽力により…
2020年度から国の『防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策事業費』を活用した新規事業に採択されると…さまざまな障害や昨今の財政難もなんのその。総事業費44億円で一気に完成したのです。
同盟会の顧問のワタシも6年前の初当選以来、同盟会のみなさんと何度も県の交通基盤部や島田土木事務所に要望に出向いたり、一般質問で早期完成を訴えたり…
河口に生息する県指定の絶滅危惧魚種『チワラスボ』を含む20種以上の貴重な水生生物を県職員と工事会社の約40人のみなさんと一緒にタモで掬って、片っ端から捕まえて、安全な場所に移す大救出作戦に参加したり…と、全力で応援、奮闘してきただけに、とても感慨深い式典となりました。
来賓祝辞で地元の井林代議士や片山さつき先生が、東日本大震災直後にいち早くこの水門工事着工を提唱した当時の自民改革会議幹事長・亡父哲司の名前を挙げてくださったので、不覚にもウルっとしてしまいました。

今日は、朝から夜まで寒いですね? 牧之原市中里区蛭ケ谷(ひるがや)の蛭児神社に、800年以上前から伝わる奇祭『蛭ケ谷の田遊び』を観に来ています!(^-^)v
私は市議会議員になる前の12年以上前から、雨の年も極寒の年も、毎回楽しく取材しています。コロナ禍で、史上初めて2年連続で中止となり、一時は存続が危ぶまれる事態に陥りましたが…地区のみなさんの団結力で一昨年、見事に復活しました!
2012年に国の『重要無形民俗文化財』に指定されたこの奇祭は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて始まったと言われ、演者の唱え(=台詞)だけで、楽器の伴奏や囃子がありません。
境内に積み上げられた丸太に火をつけ、これをかがり火として、蛭ケ谷地区(39戸)の青年たちが、秋の「豊作」や「子孫繁栄」を祈って、古式ゆかしく幻想的な舞や所作を演じます。素晴らしい伝承文化に、ただただ感服するばかりです。
かつては、番外2番を含めた17演目21役がありましたが、近年は簡素化が進み…今年は10人の若者が、4時間も13演目を演じます。前半は神々を呼び寄せ、太刀や木刀を使って場の清めを行う儀礼的な演目。後半は「田打ち」「田
植え」「稲刈り」など、稲作を模した演目です。
牧之原市って、地域ごとに伝統ある独自の文化やお祭りが現存する本当に素晴らしい日本の田舎です!(*^o^)
◆蛭ケ谷の田遊び(ひるがやのたあそび) 蛭ヶ谷地区(38戸)の青年たちが、年の初めに稲作の工程を模擬的に演じて、秋の豊作を祈願する民俗芸能。「御田打祭(おたうちまつり)」「ほた引祭(ひきまつり)」とも呼ばれる。始まりは12~13世紀の鎌倉時代とされる。
約5時間にも及ぶ演目中は、楽器は一切用いられず、演じ手の掛声や唱え、所作によってのみ進行する。1981年(昭56)に静岡県指定文化財。2006年(平18)に文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定され、国庫補助により調査事業がスタート。2012年(平24)3月8日に、国の重要無形文化財に指定された。