
本日は、地元の静岡県榛南地域(吉田町・牧之原市・御前崎市)の漁業者で組織する『南駿河湾行業協同組合』の『令和8年度 第14回通常総代会』に、ご招待いただきました。
近年の著しい人出不足や後継者不足、そして、ほとんどの魚種の漁獲量の減少という苦境の中、昨春には8年近くにも及んだ〝黒潮の大蛇行〟がついに終息。今月は御前崎漁港に新しい『鮮度保持(製氷)施設』が完成…と、やっと明るい話題が続いた矢先に…
米国とイスラエルのイラン攻撃による中東情勢の悪化で、戦地から遠く離れた我が国、我が地元の各種産業同様、この美しい海で生きる漁業者のみなさんもとてつもない損失を被っている現実を改めて伺いました。
日本政府は現在も、今回の原油高騰を受けて、供給元への緊急補助金の支給を、最大の対応策として実施し続けていますが…価格抑制のために、いくら湯水のように大金を注いでも、コメ不足の時と違って在庫も供給もない! あと少しで燃料が切れる!
…というだけでなく、現実に組合の総意で、操業日数を半減させることになったという薮田国之組合長の苦渋に満ちた挨拶に、胸が痛みました。
一刻も早い戦争終結を望むことはもちろんですが…政府や国会議員のみなさまには、ホルムズ海峡の安全な通航や具体的な代替の原油やタンカーのルートの確保。そして、一般国民に対しては前世紀の石油ショックや東日本大震災後と同様の徹底した〝省エネ要請〟を発出することを切に願います。
薮田組合長が冒頭の挨拶で、深刻な燃油枯渇の現状と対応に触れたあまりにショッキングな部分の全文は、以下の通りです。
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さて、最初にみなさんの関心事であります今回の燃油不足の経緯を報告いたします。先月28日にアメリカとイスラエルによるイラン攻撃が始まり、世界のエネルギー需給の混乱が始まりました。
当漁協におきましても、燃料の主要調達先であります県漁連から3月12日付で、出荷停止の連絡がありました。政府の備蓄放出が決まれば、良い方向に向かうのではないかとの話もありましたが、依然として入荷困難の状況に変わりはありません。
幸い、当漁協は〇〇〇石油との取引があったため、少量ではありますが、各支所への入荷ができた状況です。その後も、各方面に働きかけて来ましたが、燃油の奪い合い状況が続いております。
この後、今月中に10キロの入荷が可能となりましたが、その後の見通しは立たない状況です。御前崎港の軽油タンクの残量は40キロ。この量は、全船がフル操業できるわずか2、3日分にしかなりません。
この危機的な状況を受け、一昨日の25日、御前崎・地頭方の漁業者を中心に、今後の対策を検討し、操業日数を半減させることを決め、昨日詳細を詰めたところです。
みなさんの収入に直結する問題であり、不安とご迷惑をお掛けしている所ですが、少ない残油を分け合ければならない、実情をご理解いただき、ご協力をいただきましたことに、感謝を申しあげます。
同時に、ご来賓のみなさま方におかれましても強力なご支援をお願い申し上げます。
また、すでに回覧してありますが、燃油価格の決定方式を変更しました。燃油供給混乱の中、今、入荷している燃油は〝価格未定〟での入荷という異常事態となっています。
従来は月末に、翌月の単価をお知らせしましたが、価格急騰に対応できないため、今月より単価は月末に決定する方式に決定させていただきます。